2008.05.30
インドネシア雑感記第2弾 Vol.16
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インドネシア雑感記 第2弾 : 希多 いくと
Vol.16 2008.5.30(毎週金曜夜配信)
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インドネシアの自然、土地、食べ物、生活、社会などを、エッセイ風の雑感記
として、メルマガにて紹介します。当国の理解に役立てれば幸いです。
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皆さん、こんばんは。
今日は《3.インドネシア・スマトラにて、から3.2.》をお送りします。
■3.2.テロの攻撃にさらされ、首都は今 2003.10.23
随分と物々しい警備です。
それもそうでしょう。昨年2002年10月にバリ島でディスコテロ事件が
あり、今年2003年8月5日には首都ジャカルタで米国系ホテルのテロと、
ここインドネシアはその標的になっている感すらあります。
今日はJAL715便にてジャカルタに到着後、マンダリンホテルに投宿。
ホテル玄関への入口には二重に厳重な鉄の柵が築かれ、ホテルに入る全ての
車をチェックするという物々しさです。他の5ツ星クラスのホテルも全て同様
とのこと。
テロ事件が及ぼしたのはこれらホテルの厳戒体制だけではありません。
インドネシアは世界の中で最も危険な国の一つになっているのです。そして
その一環としてジャカルタでは現在、国を挙げてのテロ取締りに動いています。
先の米国系ホテルとはJ・W・マリオット、その玄関近くで大音響とともに
爆発があり、13人が死亡、90人以上が負傷した事件です。
爆風でホテル玄関の屋根が吹き飛ばされ、客室の窓ガラスや付近のオフィス
・ビルの窓ガラスも破壊されました。
このような事件は現地よりもその映像だけが伝えられる海外、例えば日本の
方がかなりのインパクトを持って報じられます。その結果ジャカルタはとても
危険だ、ということになってしまいます。
ぼくが着いた今日は既に事件から2カ月半が経ち、ホテル前の警備だけが浮
き立っています。空港からホテルまでは特に変わったことはなかったからです。
同じようなことはだいぶ前ですが、日本のオウム事件の海外での報道に現れ
ました。これをTVで見た人は「東京はとても恐ろしい所だ」と強烈に印象付
けられます。
実際に東京に住んでいても、ごく局所的な事件では東京全体がとても危ない
とは感じられませんが、これが報道の恐ろしいところでしょう。
事件の凶悪の程度により「東京は、いや日本はとても危ない」となってしま
うのです。
今回のジャカルタにしてもそうだと思います。実際にここに来て警備が厳重
となっていますが、人々は普通どおりにオフィスに通い、ごく平常どおりの生
活をしています。
自分で目の当たりにすると、報道されたニュースより現地はそれほど深刻で
はありません。ただ、日常の行動には充分注意しなければなりませんが、テロ
に遭遇する確率は交通事故よりもはるかに少ないと思うので、不運としか言い
ようがありません。
ところで、いつかバリ島でコレラ騒ぎがありました。この時も日本人観光客
がばったり途絶えたのですが、どこの新聞を読んでもコレラにあたったのは日
本人だけ、という不可思議な事件でした。
確か現地の新聞を見ても、バリにあれほど大勢いる外国人、例えばオースト
ラリア人とかが全くコレラとは無関係なのです。
これはどうしても日本人の食事に問題があると言わざるを得ない、そうぼく
は感じました。
おそらく日本人はどこへ行っても和食、特に刺身などがあったら頼んでしま
う人がいると思います。ましてや馴れない現地の食事、特に脂っこいものを食
べて閉口した後は尚更です。
そんな時に手を出した生ものに、コレラ菌が付いていた可能性があります。
現地の人も外国人も生ものは食べない。そんなところにあのコレラ騒ぎがあっ
たんだと思います。
テロの攻撃、また生ものなどもある程度自分が注意すれば防げるような気が
します。無差別のテロの攻撃、これはなかなか難しいでしょうが、とにかく人
がたくさん集まるところは避けた方が賢明と言えます。
旅行にしろ仕事にしろ、日本を離れてともすれば気が緩みがち。海外で羽を
休めたいのんびり派にとって、どこでも何をしても気を引き締めるのはきつい
ですね。
でも今の世の中、世界中どこにいてもテロの危険性は同じだと思いませんか。
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【後記】
先日日本がインドネシアから看護師を正式に受け入れる、といううれしいニ
ュースがありました。専門的・技術的以外の労働者の受け入れは初めてとかで、
今後も人手不足の分野での労働力は必要でしょう。
やっと日本も思い腰を上げたところ、と言えるでしょうか。
しかし、来日しても3年後に日本の看護師資格を取る必要があり、不合格の
場合は強制帰国となるようです。
この試験、英語であるのかどうかわかりませんが、普通のインドネシア人は
英語が得意ではありません。となると、当然日本の資格は日本語で試験を受け
ることになります。
これは大変ですね。昼間は看護師の仕事をしながら日本語を勉強する。しか
も資格試験に出るような専門用語も覚えなければなりません。
さらに、両国間に労働条件(勤務時間、給与等)の認識の違いや、受け入れ
の施設側では日本語研修の義務とあっせん手数料の負担など、まだまだ問題が
山積みの試みです。
1千人規模のこの制度、看護師として果たして何人が日本で長期に活動でき
るか、見守りたいと思います。
では、また来週をお楽しみに。
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