2008.06.13
インドネシア雑感記第2弾 Vol.18
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インドネシア雑感記 第2弾 : 希多 いくと
Vol.18 2008.6.13(毎週金曜夜配信)
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インドネシアの自然、土地、食べ物、生活、社会などを、エッセイ風の雑感記
として、メルマガにて紹介します。当国の理解に役立てれば幸いです。
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皆さん、こんばんは。
今日は《3.インドネシア・スマトラにて、から3.4.》をお送りします。
■3.4.オラウータン保護区に鉄砲水が… 2003.11.04
雨季が始まって間もない北スマトラで、観光客を巻き込んだ甚大な土砂災害
が発生しました。
4日の現地新聞メディア・インドネシアMedia Indonesia朝刊によると、折し
も豪雨による鉄砲水がバホロックBahorok、ブキット・ラワンBukit Lawangを襲
い、観光客ら70人が死亡、104名が行方不明になっていると報じています。
この鉄砲水は、2日の夜8時半頃発生し、大量の土砂・流木と共に河川沿い
に建てられたあった宿泊施設を一気に飲みこんだようです。
新聞の写真には大量の流木と、破壊され跡形もない施設、呆然と立ち尽くす
現地の人々などが写し出されています。
発生したところは、北スマトラの州都メダンの西方約76キロにあるブキッ
ト・ラワン。インドネシア唯一のオラウータンの保護区で、外国人観光客が多
い場所として知られています。
(スマトラに保護区があるのは知っていましたが、場所は知りませんでした)
この保護区、メダンからのアクセスは非常に悪く、道路が狭くぬかるむ箇所
もあるようです。
それでも多くの外国人観光客に人気があるのは、保護区として自然を残して
いるからに他なりません。
この災害は日本でも報道されたようですが、朝日新聞の第1報にはこうあり
ます。
「鉄砲水で67人が死亡 スマトラ島北部〔ジャカルタ〕
インドネシア・スマトラ島北部で3日、豪雨による鉄砲水が起き、地元の病
院によると少なくとも67人が死亡した。
うちシンガポール人ら外国人が4人含まれるという。さらに30人前後が行
方不明になっている模様だ。
鉄砲水が起きたのは、北スマトラ州のメダンから西へ約60キロのバホロッ
ク村。地元ラジオは、2日夜からの豪雨によって上流のダムがあふれたと伝え
ている」
現地新聞にはダムに関わる記事は書かれていないし、地図にもダムなどない
ようです。ダムもないのに、それがあふれたとは全くの誤報か、地元ラジオの
混乱、はたまた朝日記者の聞き違いかもしれません。
それとも、構造物ではない一時的な崩壊土砂による堰き止めダムか、その可
能性は大いにあるでしょう。
ともかくも新聞の写真から見る限り、土石流としか考えられません。しかし
巨石や大量の石は見当たらず、おびただしい流木(大木が多い)によるいわば
土木流、もしくは流木流としか言いようのない惨状です。
これだけ大量の流木が押し寄せてくれば、川沿いの木造の宿泊施設などひと
たまりもないでしょう。おそらく川との比高差は2〜3m程度、施設は突然に
一気に破壊されたものと思われます。
おそらく夕食が終わり談笑でもしていたであろう時刻に、多くの外国人観光
客を襲った大災害。早い原因究明が待たれますが、未然に防ぐ手立てはなかっ
たのでしょうか。
【追記】
この被害は日を追って大きくなり、死者113名、行方不明者147名の大
惨事となりました。
その後、原因は上流域の伐採に伴う斜面の崩壊、そして川を堰き止めた土砂
ダムが連日の豪雨により決壊し、泥流の鉄砲水となり大木を根こそぎ巻き込ん
で下流を襲ったものであることがわかりました。(ダムはダムでも自然の土砂
ダム、溢れたのではないようです)
これは先日騒がれていた四川大地震による土砂ダムと同じで、その危険性か
ら人為的に爆弾で破壊する措置がとられていました。
こうして土砂ダムの存在がわかれば対処のしようもあるのですが、バホロッ
クの場合は自然保護区の山奥で、全くわからなかったろうと思います。
また折からの豪雨の音で、近づいてくる地鳴りのような音もかき消されてい
たに違いありません。
たとえ流域は小さくとも、違法伐採などによる自然体系のバランスが崩れた
結果なのでしょう。森林の保存や計画的な伐採が必要なことを、この災害が教
えてくれています。
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【後記】
先週の後記は、ついつい某会社の報道タイミングに釣られてしまいました。
さて、現地で聞いたという軍歌ですが、その後一度もレストランで聞くこと
はありませんでした。
彼のステージの契約切れかもしれないし、曜日が決まっていたのかもしれま
せん。ぼくの方も近くにパダンレストランを見つけ、主にそちらで夕食をとっ
ていたからとも考えられます。
週に2度ほどホテルのレストランに行っても、彼のステージには巡り会えな
かったのです。
割と最近あの軍歌が気にかかり、確かめようと軍歌CD集などをツタヤで借
りて聞いてみましたが、それらしい歌はありませんでした。
有名なのは海軍や空軍の歌で、陸軍のは少ないようです。おそらく陸軍歌の
中で、メロディのよかったその歌が歌い継がれ、現地の人にも覚えられたので
は、と勝手に解釈しています。
哀愁を帯びたメロディだったことだけが、記憶の奥にぼんやり残っています。
あの軍歌は、ともかく一期一会の体験だったようです。
では、また来週をお楽しみに。
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