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医療機関の口コミ増殖大作戦


2007.06.02

【医療機関の口コミ増殖大作戦】No.008「デザインを広報に活かす」


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医療広報18年のスペシャリストが流通業やサービス業の事例をもとにPRのヒント
をお届けする口コミ創出アイデア集。

メールマガジン 【医療機関の口コミ増殖大作戦】
No.008

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頼みもしないのに勝手に人があなたの病院、医院を宣伝してくれる。そんな夢みたい
なことが現実になったとしたら・・・。

人が口コミするにはそれなりの法則、根拠があります。むやみやたらに宣伝してくれ
るわけではありません。そこでこのメルマガでは、

●医療機関の広報機能向上のためのアイデア
●一般企業の事例を医療機関向けにアレンジして解説
●医療の世界における普遍性と特殊性について

などのコンテンツを用意し、地域とより良い関係を築き、口コミで評判が高まるよう
な医療機関を目指しておられる方々に役立つような情報を提供してまいります。

━━━━━━━━━━━━━━━<もくじ>━━━━━━━━━━━━━━━

・ごあいさつ

・今号のテーマ:「デザインを広報に活かす」

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【ごあいさつ】

皆さんこんにちは。“医療機関の口コミ創出クリエーター”四元重美(よつもとしげ
み)です。

こちら南九州はついに梅雨入りしました。いよいよこれから梅雨特有のジメジメした
天気とあいなりますが、マイナスに捉えず明るく過ごしていきたいと思います。

実際、今回の雨で私の車が救われ?ました。

と言うのは、鹿児島のシンボル「桜島」に関係します。桜島はここ10年近く音無の構
えでしたが、最近活発化し、ちょくちょく噴煙を上げ鹿児島市内に降灰をもたらして
おります。

まだ全盛時とは比較にならない量ではありますが・・・。全盛時の頃は、数十メート
ル先がまったく見えないほどのドカ灰に見舞われ、洗濯物は干せない、外出できない、
車は事故ってしまう、髪はしょっちゅうシャンプーしなければいけない・・・

などなどおおいに悩まされたものです。それに比べて今回はたいしたことはなかった
のでホッとしています。しかも、今回の梅雨入りがキッカケで車の汚れを一気に洗い
流してくれました。おかげで車はピッカピカ。

何ごともプラスに転化することが愉快に暮らせることの一歩だと言えそうですね。


それでは第8回目のメルマガ、はじまりです。


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まず、前回のおさらいから始めましょう。ポイントは

“デザインと購買行動には関係がある”

でした。デザインには

「中身は同じでもその善し悪しによって商品が引き立つ」

という力がある。そこでこれからは、商品そのもののおいしさより商品がおいしそう
に見える演出が大切であり、今後はいかにデザインを自院の経営に活かすかが大切で
あるかということでした。

そのためには、外面的なデザインだけでなく、内面的(心、職員の思想、マインド)
なデザインが不可欠で、

●自分の病院は地域からどのように見られ評価されているのか?

●職員はやりがいを持って働いているのか?

●職員は果たして当院の方針を理解し実践しているのか?

●地域内の同業者からどのようなイメージを持たれているのか?

といった自社内の点検を行うことも重要である

というお話しでした。

さて、今回はそのデザインを本当に力あるものにするために、マスコミとの関わりを
含めて事例を取り上げてお話しします。


今回のテーマ

デザインを広報に活かす


【マスコミを味方につける】


「メディ坊、シンボルマーク作ったりしてもイメージアップ効果はすぐには現れないっ
て言ったけど、なぜなの?」

「カルンちゃん、この間も言ったけど広報(PR)というのは漢方薬的なもので即効
性は難しいんだ。」


「やっぱりそうなのね」

「広報というのは広告とちがって相手の評価が関係するから、こちらの思い通りには
いかない面があるんだ。でもね、わりと効果が出やすい方法が一つだけあるよ」


「エッ、なになに?」

「ウン、それはね。広報活動にマスコミを活用することなんだ」


「マスコミ???」

「そう、マスコミの取材を受けることなんだ。例えばテレビとか新聞、雑誌のね」

「でも、簡単には取材には来てくれないんでしょ」


「まあ、それはそうなんだけどね。でもちょっとしたコツをつかめばうまくいくよ」

「エッ、どんな・・・」

「カルンちゃん、よ〜く考えてごらんよ。マスコミが扱う記事ってどんなの?」

「ウ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン、

ちょっと難しいけど、やっぱりニュース性かな?」


「そう、その通り、ニュースなんだよ。でもニュースってどんなイメージがある?」

「言葉の通り、新しい!ってことでしょ」

「そうだよね。だからマスコミは他にはない新しいことを記事にするんだ。その他に
ね、珍しい、社会的意義がある、あるいは逆にものすごく古いがゆえに新しさを感じ
させるようなものとかね」

「フ〜ン、そうなんだ」



マスコミが記事にしてくれるポイントは次の3つです。


1)新しい、他にない、県内で初めて
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2)珍しい、変わっている
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
3)社会的意義が大きい、現在のトレンドを捉えている
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

この中でも特にウェイトが高いのが


「新規性」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


新規性とはニュースそのものです。他にはない、珍しい、誰もやったことがない目新
しさがなければなかなか取材してくれるものではありません。


皆さんも記憶があるでしょう。この世で一番はじめに飛行機で空を飛んだ人の名前を。
でも2番目は誰だったかご存知ですか?

記憶ありませんね。ライト兄弟のことは知っていても2番目のことは知らない。それ
だけ

二番煎じは話題になりにくい
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
と言うことです。


しかし、このメルマガを読んでらっしゃる方々の中には


「最先端の医療を実践している中核的な病院ならイザ知らず、町中の小さなクリニッ
クにはそんな目新しい材料など転がっているはずがないではないか!」


とおっしゃる方もあるでしょう。

しかし、何も医療そのものでニュース素材はなくともかまいません。

職員を含めた人的サービスの分野でニュースになりうる素材はいくらでもある
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

のです。


【ニュースは一ひねりで生み出す!】


ニュース素材は探すものではなくて、ひねり出すもの
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




そう考えていただきたいのです。

つまり、世の中の新しいアイデアというのはほとんどが“何らかの組み合わせ”です
から、新しい組み合わせが考えていけば、永遠に新しいものが発生すると言うことで
す。



「ネエねえ、メディ坊。この間さ、シンボルマークを作るだけでもニュースの素材に
なりうるって言ってたよね。それってどういうことなの?」

「ウン、シンボルマークを作る過程で地域の人たちを巻き込むんだ」


「例えばどうやって?」

「シンボルマークなどを決める際に公募ってのをよくやるよね。これを普通の公募と
いう方法をとらないんだ。だって公募自体が珍しくも何ともないからね」

「そうそう、そうよねえ」

「そこで公募できる人を限定しちゃうんだ、例えば中学校や高校の美術部とかね、そ
れを市内にあるすべての学校に声をかけるんだ」

「学校の生徒に依頼するわけね」


「こうすると単なる公募じゃなくなるよね。“未来のゴッホ発掘プロジェクト”とか
言う名前つけてさ」

「そうすると話題性ものすごく出るよね」


「しかも、そのマークの決定の際に学校の先生や親の意見も参考に聞くんだ」

「でも、もし生徒の作品が気に入らなかったら・・・」

「もちろん、そこはベースとなるデザインだけを決めて、後はプロのデザイナーがフィ
ニッシュします、という了解を取っていればいいことだよ」


「なるほどね、グッドアイデアね。そうしたら生徒や先生あるいは親までがその病院
の存在を知る、方針を知る、院長の人柄を知る、ということにつながるよね」

「そうなんだ、医療機関は何と言っても地域密着でなければならない業種の最右翼だ
からね」


このようにちょっと切り口を変えればマスコミが取材するニュース素材になるわけで
す。ニュースというのは、とてつもなく新しいものということではなくて


今ある素材をホンのちょっと切り口を変える
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ことでまったく違うものに変換できます。

これと似たケースで、以前ある医療機関が毎年行っている「経営方針発表会」を職員
や取引先だけでなく地域を巻き込んで実施し話題になったことがあります。

方針の中には、看護部門、事務部門、検査部門など多くの職種がありますが、その部
門ごとの本年度の目標発表をコンテスト形式にしたのです。

どの部門の発表がもっともアピール度が高いか?を競うものだったのですが、その審
査員に地域の人たちを活用したのです。銀行の支店長、町内会の会長、学校の先生、
母親の代表などがその審査員を務めました。

これが、地元のマスコミに掲載されたのです。


【マスコミの記事はウン百万円もの利益】


「カルンちゃん、マスコミに取り上げられるとそのメリットというのはすごく大きい
んだよ」

「そんなものなの」

「ウン、例えばね、地方の新聞だって一段あたり30万とか40万というコストがか
かるんだよ」

「ヘェ〜、そんなにかかるものなの?」

「だから、おいそれとは広告できないよね、だから医療機関が出す広告っていうのは
電話帳か電柱看板、道路の看板ぐらいになっちゃうんだよね」

「それに比べてマスコミに取り上げられるとずいぶん安上がりね!」

「そう、記事だから基本的にはお金は全然かからないからね、タダ、タダだよ」


「タダって、うれし〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」



【広告は“買ってね”、広報は“わかってね”】

先ほどもお話ししたように

マスコミ掲載には絶大な効果
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

があります。また、広告と記事には超えがたい一線があります。


広告は“売り込み”
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


記事は“社会の評価”“お客の評価”
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


という側面です。広告は「買ってね」という一方通行的なメッセージであり、広報に
は患者や地域の住民に理解を求める双方向メッセージの受発信という側面があります。

広告は消費者から「あ、また広告か!」と無視されがちですが、記事であれば隅から
隅まで丹念に読んでくれます。



「メディ坊、やっぱり記事にしてもらうって大事なのね」

「そうだね、これから先は広告じゃなくてマスコミから記事にしてもらうことにも力
を入れなきゃいけないんだ」

「それって、新規の話題づくりがポイントだって言ってたけど、それだけでも不足な
んでしょ」

「そうだね、例えば記者とどういうコンタクトを取るとかね」

「わあ、それ聞きたいなあ〜。だって私記者さんのことあんまり知らないんだもの」

「ウン、いろいろコツとかあるんだけどまたまた長くなっちゃいそうだから次回と言
うことにしよう!」



「エッ!またあ〜 ( ̄□ ̄;)」


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【発行責任者】
“医療機関の口コミ創出クリエーター”
四元重美 Yotsumoto Shigemi
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