2008.06.26
日常に潜むコストを知る! 第三回「IISIAプレップ・スクール」ご報告【原田武夫の教育投資通信】6月26日・第19号
■■■■■■■■◎元外交官・原田武夫の教育投資通信◎■■■■■■■■■
〜大切なお子さんのために「投資としての教育」を考えるメールマガジン〜
―――――――――――(2008年6月26日・リニューアル第19号)――――――――――
(目次)
《日常に潜むコストを知る! 第三回「IISIAプレップ・スクール」ご報告》
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◎ IISIAの「社会貢献事業」をCEO・原田武夫が熱く語る!
今スグ↓↓↓こちら↓↓↓でご覧ください。
http://jp.youtube.com/watch?v=ja-byjX6RKg
(上記リンク先の動画は4月に撮影されたものです。)
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(本文)
★☆★日常に潜むコストを知る! 第三回「IISIAプレップ・スクール」ご報告★☆★
2008年4月に本格的な始動を開始したIISIAの社会貢献事業。
複数のプロジェクトを貫くコンセプトは「学び」です。
■学生対象「IISIAプレップ・スクール」
http://www.haradatakeo.com/social/prepschool.html
■社会人対象「IISIAスキルアップ・スクール」
http://www.haradatakeo.com/social/skillupschool.html
■学資サポート「IISIAスカラーシップ」
http://www.haradatakeo.com/social/scholarship.html
■「ビジネス」を知る!「IISIAインターンシップ」
http://www.haradatakeo.com/recruit/intern.html
そのうち、「情報リテラシー教育」を扱う
「IISIAプレップ・スクール」(学生対象)、
「IISIAスキルアップ・スクール」(社会人対象)。
授業は早や3回目を数え、全5回の行程を折り返しました。
今回は、去る6月20日(金)に開催された、
「IISIAプレップ・スクール」第三講の様子をご報告いたします。
● 第三講「企業と金融」
今回の科目は「企業と金融」。
授業を担当するのは、気鋭のIISIA調査部研究員にして
USCPA(米国公認会計士)全科目合格者の菊地正彰講師。
その菊地講師の授業は、学生たちの企業観をどう変えるのか。
企業の実体を捉えるためのレクチャーが始まります。
●課題発表とコメント
19時。授業開始時刻です。
今回もまずはIISIA CEO・原田武夫が登壇。
個人課題へのコメントから授業が始まります。
学生たちは、前回にも増して力のこもったレポートを提出。
その成長ぶりは、彼らの「プレップ」にかける意気込みの証です。
続いて、学生たちによるグループ課題発表です。
今回のお題は、米国投資銀行のゴールドマン・サックスが
2005年12月に発表したレポートに関するもの。
ゴールドマン・サックスはこの報告書によって、
BRICsに続く新興経済国グループ・Next11を名指しました。
各班に分かれた学生たちに示された課題は、
「ゴールドマン・サックスはなぜBRICsだけでなく
Next11というスキームを提唱したのか」というものでした。
グループ課題についても、前回以上に入念な準備を経たと思われる学生たち。
プレゼンでは当該レポートの背景として、エネルギー事情や
米国海軍の動き等に関する詳しい発表が行われました。
課題に関連する事項を熱心に調べた形跡が窺えます。
しかし、学生発表に対するIISIA CEO・原田武夫のコメントは
前回同様、厳しいものでした。
―よく調べてきたのはわかる。しかし、プレゼンは断片的な知識の発表会ではない。
―短時間のプレゼンでは、冒頭にテーゼを打ち出すべし。この基本を忘れてはならない。
―公開情報を駆使した調査の結果は、あくまでテーゼの論証に仕えるもの。
努力の成果を示したいあまりに「木を見て森を見ず」になってはならない。
学生たちにとっては、アウトプット段階で課題を残す結果となった今回。
しかし、彼らが情報収集のスキルを高めてきたこともまた事実。
その上で、更に伸ばすべき能力――それが、収集した情報の用い方でした。
彼らの「伸びしろ」を的確に指摘し、授業の度に一段階上に引き上げること。
常に学生たちの「成長」を見据えたこの徹底トレーニング方式こそが、
単なる講義にとどまらない「プレップ」の特長なのです。
●ツールとしての「会計的な考え方」
休憩を経て、IISIA調査部研究員・菊地講師が登壇。
「企業と金融」、そして「会計」をめぐる授業が始まります。
この授業には事前課題がありました。
その課題とは、
「自分が入りたい会社の決算書を用意し、その決算書に基づいて
当該会社のどこが「すごい」のかを自分の志望動機に関連させて
1分でプレゼンせよ」というもの。
学生にとって企業とは、何よりもまず「就職先」です。
では、就職先として徹底的に企業を値踏みするにあたり、
何に注目して、どのような評価を下すべきなのか。
企業の実力とは何なのか。
自らの進路に関わる重大な問い。
思い思いに入念な発表準備を行ってきた学生たち。
また、プレゼンについては先程指摘を受けたばかり。
厳格に念押しされた「1分」という時間制限が重くのしかかってきます。
自分の入りたい会社の最大の魅力とは何か。
それをたった1分で、かつ説得力をもって主張するには、
どの点を最も強調すべきなのか?
内容面でも伝達面でも、実に緊張感あふれる発表が始まります。
時計の針を気にして多少早口になりながらも、
先ほどの指摘を早速活かし、結論から発表を切りだす学生たち。
柔軟性と前向きな姿勢が発揮されています。
中には、厳しい制限の中でもユーモア溢れるスピーチを展開し、
会場の緊張を笑い声で破った猛者もいました。
こうして全員がプレゼンを終えた後に、菊地講師が総括。
―今回の課題の狙いは、一般的なイメージに惑わされずに
企業の実力を考える経験をしてもらうことだった。
企業の真の姿を捉える力は、就職活動を含め社会人になる上で必須の能力。
そのためには様々なデータの扱い方を初めとした「会計的な考え方」に
慣れる必要がある。
今回の授業を通じてコスト認識や数字に騙されない姿勢などを
身に着け、会計的な発想を一つの武器にしてほしい―
その後、実際に企業・会計に関わるトピックをわかりやすく説明していく菊地講師。
一見とっつきにくい概念が多く出てきますが、巧みに具体例を提示することで
一挙に学生の身近に問題を引きよせ、考えさせる授業スタイルが印象的でした。
例えば、コスト認識の重要性について菊地講師が持ち出してきた例は
なんと「スマイル0円」。
スマイル0円は本当に0円なのか?
どこかにコストがかかっているとは考えられないか?
「『スマイル0円』のメリットとデメリットを挙げてみてください」。
奇抜な問いに驚く学生たち。
日本では「お客様」の前で店員が微笑むのは当たり前。
その結果「お客様」が感じる心地よさは、本当にコストなしで
生み出されているのか?
この問いを通じて菊地講師が説明を展開していくにつれ、
学生たちは「感情労働」という発想、さらには日常に潜むコストへの感覚を
呼び起されていったのでした。
このようなツールとしての「会計的考え方」を用い、
いわゆる「会計学」の対象を超えて、社会の変遷や個人の行動を捉えていくこと。
授業ではその絶好の例が多数提示され、解きほぐされていったのでした。
こうして驚きと発見に満ちた授業は進み、あっという間に
終了時刻を迎えました。
これから就職活動、さらにはビジネスの現場でもまれることになる学生たち。
そんな彼ら彼女らにとって、ツールとしての「会計的考え方」は
貴重な財産になるに違いありません。
説得的な「情報」のアウトプット、そして「会計学」を超えた
ツールとしての「会計的考え方」。
次回授業(7月25日(金))で、さらに成長した彼らの姿を目にするのが
今から楽しみです。
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以上、「IISIAプレップ・スクール」第三講の様子をご報告しました。
菊地講師の授業のうち、本文では触れられなかった点について
以下、簡単に追補したいと思います。
人生の重要な岐路となる就職活動を控えた学生たち。
そんな彼らにとって、それぞれの企業のイメージは絶大な影響力を持ちます。
いや、企業イメージばかりではありません。
メディアが発達した現代においては、われわれの生活をとりまく
商品やサービスのすべてが、消費者の心をひきつけるファンタスマゴリーとして
われわれを包んでいます。
こうしたイメージをまずは疑ってみること。
それが情報リテラシーの基本にあることは言うまでもありません。
そこでしばしば引き合いに出されるのが、ファクトとしての諸々のデータ、
すなわち「数字」に基づいた冷静な思考が必要であるということです。
しかし、ここで注意しなければならないのは、その「数字」でさえも
全面的に鵜呑みにしてはならないということ。
菊地講師が授業の際に言っていたことですが、
「数字は操作することができる」のです。
これは決して単に虚偽のデータを出すということのみに留まりません。
社会科学において、しばしば統計の解釈をめぐる論争が起こりますが、
このことは、データそのものは何かを語るものではなく、
それに意味を付与するのはあくまで解釈者であるということを示しています。
解釈を離れた「裸の数字」、「生の事実」などというものは実在しないのです。
にも拘わらず、われわれはついイメージの向こう側を想像したくなります。
コマーシャル・フィルムは嘘をつくが、財務諸表は企業の実体を語るはずだ、と。
菊地講師が授業を通して語ったポイントの一つは、
イメージに対して警戒心を持った後だからこそ、今度は数字に騙されないよう
気をつけなければならない、ということでした。
そのためにこそ数字の扱い方、解釈の流儀、すなわち
財務諸表の「読み方」を知らねばならないのだと。
数字とその解釈の持つ威力を知る菊地講師の発言であるだけに、
「数字に騙されないように」というこのメッセージは非常に重みをもっています。
その点も含め、思慮深い情報リテラシーの持主を育てていくこと。
これも、IISIAの社会貢献事業が持つ重要な使命なのだと思います。
こうしたIISIAの社会貢献事業は、
「原田武夫ゲマインシャフト」会員の皆様のサポートによって
運営されています。
IISIAの持てる力の全てを注ぎ込み、「明日のリーダーたち」を育てる。
このソーシャル・ムーブメントに一人でも多くの方よりご賛同を
いただきたく思います。
ぜひ↓↓↓こちら↓↓↓をご覧ください!
http://www.haradatakeo.com/club/index.html
なお、今回ご報告した「IISIAプレップ・スクール」の翌日に行われた
「IISIAスキルアップ・スクール」第三講の様子については、
次号の本メールマガジンでお伝えいたします。
ご期待ください。
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【編集・お問合わせ先】
(株)原田武夫国際戦略情報研究所(http://www.haradatakeo.com )
【発行システム】
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