2008.07.03
脚注一つで決算の意味が変わる! 第三回「IISIAスキルアップ・スクール」ご報告【原田武夫の教育投資通信】7月3日・第20号
■■■■■■■■◎元外交官・原田武夫の教育投資通信◎■■■■■■■■■
〜大切なお子さんのために「投資としての教育」を考えるメールマガジン〜
―――――――――――(2008年7月3日・リニューアル第20号)――――――――――
(目次)
《脚注一つで決算の意味が変わる! 第三回「IISIAスキルアップ・スクール」ご報告》
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
(PR)
◎ 豊かな人生を目指して、「耳で学ぶ」という選択肢を――
『IISIA Audio Book』第1弾「IISIA歴史叢書」発売開始
⇒ http://www.haradatakeo.com/audiobook/index.html
◎ IISIAの「社会貢献事業」をCEO・原田武夫が熱く語る!
今スグ↓↓↓こちら↓↓↓でご覧ください。
⇒ http://jp.youtube.com/watch?v=ja-byjX6RKg
(上記リンク先の動画は4月に撮影されたものです。)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(本文)
★☆★脚注一つで決算の意味が変わる! 第三回「IISIAスキルアップ・スクール」ご報告★☆★
前回の本メールマガジンでは、6月20日(金)に開催された
学生対象の「IISIAプレップ・スクール」第三講についてご報告しました。
■学生対象「IISIAプレップ・スクール」
http://www.haradatakeo.com/social/prepschool.html
今回は、翌21日(土)に行われた、
社会人対象「IISIAスキルアップ・スクール」第三講の様子をご報告します。
■社会人対象「IISIAスキルアップ・スクール」
http://www.haradatakeo.com/social/skillupschool.html
●「スキルアップ」受講生にとっての企業とは?
6月21日(土)。
前日の「IISIAプレップ・スクール」に続き、
今度は社会人対象の「IISIAスキルアップ・スクール」授業日です。
科目は菊地正彰研究員による第三講「企業と金融」。
「プレップ」と異なり、「スキルアップ」受講生は
従業員として、経営者として、あるいは投資家として、
日々「企業」と密接に関わる生活を送っています。
今回の授業は、受講生たちの企業観をどう変えたのでしょうか。
● 書かれ、読まれうる限りにおける歴史
まずはIISIA CEO・原田武夫によるイントロダクション。
今回もキーワードとなったのは「歴史」でした。
個人課題についてのコメントから語り起こすIISIA CEO・原田武夫。
前回の講評を受け、今回の個人課題には力のこもったものが多く見られました。
とりわけ、受講生の多くがウェブ上の公開情報を頻繁に参照し、
数多くのデータを根拠として掲げていました。
課題テキスト、そしてその背景を「徹底的に調べるべし」。
この前回課題に対するメッセージに従った答案は、
質量ともに前回を大幅に上回るものとなりました。
IISIA CEO・原田武夫はその点をまずは評価。
しかし、一層の「スキルアップ」のために新たな考慮事項を加えるのも忘れません。
「今回の皆さんのレポートでは、インターネットを使った十分な調査の跡が
見られました。
それ自体は極めて重要な作業です。
しかし、これにとどまらず、更に力を伸ばすために、ぜひ書籍もリサーチの
対照に加えてください」。
一方では様々な情報がオンラインに上がっていく現在。
しかし、他方でオンラインに上がらない情報も数多い。
そのため、従来からある書籍というメディアのチェックも不可欠である――
ここまでは一般論ですが、ここから先がIISIA流。
では、その書籍、それも決定的な情報が収められた書籍が
絶版となり、あるいは版元の経営上の危機により入手困難になった場合はどうなのか?
ここでIISIA CEO・原田武夫が引き合いに出したのは、
北朝鮮に眠る大量の鉱物資源に関する一冊の書物。
「歴史とは常に書かれたものです。
記録されなかった出来事は忘れられ、歴史として残ることはない。
そしてせっかく書かれたことであっても、アクセスが困難になってしまえば
やはり大部分の人にとっては『なかったこと』になってしまいます。
〔先ほどの本を取り出し〕この本は、北朝鮮が歴史上、そして
現在もなぜここまで問題となっているのかを考える際に、
鉱物資源という観点から貴重な事実を指摘しています。
しかし、にもかかわらず、この本の版元は現在、
民事再生法の適用を受けることになってしまっています。
将来的にこの本がほぼ人目につかなくなってしまえば、
この本に書かれている事実さえ忘れられていってしまう可能性が
あるわけです」。
だからこそ、図書館等を利用し、読める限りにおいて
未だ残っている「歴史」を入念に押さえておく必要がある――
それが今回の講評における、IISIA CEO・原田武夫のメッセージでした。
●脚注一つで決算の意味が変わる!
続いて菊地講師の授業が始まります。
前日の学生たちにとって企業とは「就職先」という側面の強いものでした。
「IISIAスキルアップ・スクール」受講生にとっては「勤務先」に加え、
「投資先」というニュアンスが強く加わります。
しかし、ここでも重要になってくるのはあくまで
「会計的な考え方」。
大手メディアや人々のうわさが作り上げる「イメージ」を脱し、
思わせぶりな数字に騙されず、コスト認識をつねに心がけるのは、
投資でも経営でも共通のスキルです。
まずは財務諸表について丁寧な説明を行う菊地講師。
―財務諸表と決算書の違いとは何なのか?
―財務諸表は企業の「成績表」なのか?
こうした疑問から説き起こし、「プレップ」での授業と同様に、
わかりやすい実例を用いて解説を加えていきます。
そこで引き合いに出されたのが、最近話題になった米系大手投資銀行の決算。
サブプライム・ショックを含め、証券化された金融商品の損失額が
極めて多大であると予想されていたこの金融機関。
問題は、今回公表された第2四半期決算が、
どのような会計基準によって行われたのかということ。
ここで菊地講師が注意を促したのは、「資産項目」の部につけられた
一つの脚注でした。
そこには、「同社(=この投資銀行のこと)が投資しているファンドの
資産は含まれていない」と記載されています。
しかし、巨額の損失が噂されていたのは、まさにこの簿外の
特定目的会社におけるダメージだったのです。
これを含んでいないということは、今回の決算では、
この金融機関にとっての損失全体は示されておらず、そのため
現在の「実力」も本当のところはわからないということを意味します。
もしもこの脚注に注目しなければ、事前に噂されていたほどの
ダメージをこの投資銀行は受けていなかったという、実態に
基づかない「安心」が生まれてしまいます。
しかし、この脚注が示す会計基準を踏まえることで、
「危機」は先延ばしにされただけで、決して「安心」はできないという
慎重な判断を行えるようになるのです。
脚注一つで決算の意味ががらりと変わってくるこのケース。
こうしたトピックを受講生に示すことで菊地講師が受講生に伝えたのは、
公開されている情報であるにも拘わらず、その読み方には入念な注意が
必要であるというメッセージでした。
その後も、発生主義会計と現金主義会計の比較、
また経営と事業リスクについて、前日同様に印象的な例を
用いて説明していく菊地講師。
その一つひとつが、単なる知識の伝達を超え、
実際に自分で考える場面を想定したものとなっていました。
授業終了後、IISIA CEO・原田武夫に加え、菊地講師も
熱心な受講生の方の質問攻めに。
授業内容はもちろん、それ以外のトピックについても
引きもきらぬ受講生の方の質問に、「金融リテラシー教育」の
重要性を痛感する一コマでした。
次回授業科目は第四講、翻訳・通訳のエキスパート、
川上純子講師による「金融英語」です。
ご報告を楽しみにお待ちください。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
以上、「IISIAスキルアップ・スクール」第三講の様子をご報告しました。
さすが社会人対象のクラスだけあって、企業会計に関する
知識をお持ちの方も何名かおられました。
けれども、授業後にはそうした方からも、
「以前に本で学んだ会計の知識がはっきりと結びついた」
「授業を受けてはじめて、『こういうことだったのか』と納得できた」
といったご感想をいただきました。
知識を知識のままで終わらせず、ものの見方・考え方にしっかりと
織り込んでいく――
とりわけビジネスに関わる知識は、使えて初めて意味があるものです。
しかし、どんな知識にせよその使い方を知るためには、具体的なケースの中に
応用される様子を目の当たりにする必要があります。
豊富な実例を駆使した菊地講師の授業は、「会計的な考え方」の
導入になっただけではなく、受講生の方々が具体的な実例にあてはめて
知識を「使ってみる」きっかけとなったことでしょう。
常に「実践=実戦」が想定されたトレーニング。
これがIISIAならではの「情報リテラシー教育」なのです。
この「IISIAスキルアップ・スクール」を含むIISIAの社会貢献事業は、
「原田武夫ゲマインシャフト」会員の皆様のサポートによって
運営されています。
日本のビジネス・シーンで活躍される方々に、より一層の「情報リテラシー」を。
このソーシャル・ムーブメントに一人でも多くの方よりご賛同を
いただきたく思います。
ぜひ↓↓↓こちら↓↓↓をご覧ください!
http://www.haradatakeo.com/club/index.html
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【編集・お問合わせ先】
(株)原田武夫国際戦略情報研究所(http://www.haradatakeo.com )
【発行システム】
『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
【発行開始・解除はこちらから】
http://www.mag2.com/m/0000217151.html
シ友達にメールで教える
マネーランキングトップ
まぐまぐアーカイブトップ
sお問い合わせ
(C)まぐまぐ