2008.05.31
正座して聴け! Vol. 049
〔邦楽篇〕
「Crawl」ヤマジカズヒデ(1992)
01 Sunday Paffice 36°
02 After The Goldrush(シアンI)(★)
03 ハルシオン
04 オモト(シアンII)(★)
05 Water Colour(★)
06 Dear Prudence(+Echoes)
07 真空管(★)
08 セル(★)
★=背筋角度90度!
(コメント)
一貫して筋の通った地道な活動を続ける孤高のギター・ロックバンド
Dip(ディップ)のフロントマンであるヤマジカズヒデ。本作「Crawl」
は、そんなヤマジのソロ名義で発表された「Sunday Paffice」に続く
2作目のアルバムである。
冒頭、個人的には雑踏をバックにした沈みゆく夕日の情景のイメージ
が浮かぶ、前作の世界の延長であることを示すインスト「Sunday Paffice
36°」。続いては、透明感、そして儚さがあり、まさにソロ名義での世界に
ぴったりなニール・ヤングの往年の名曲のカバー「After The Goldrush」。
水槽の中の少しだけ濁った液体に仰向けの姿勢で漂っているかのような趣
きのある「ハルシオン」。アコースティックなギターの音色がひたすら心地
よい「オモト」。研ぎ澄まされた剥き出しの演奏がスリリングな「Water
Colour」。これまたThe Beatlesのカバー「Dear Prudence」。サイケデリ
ックな色調を帯びるDipでの色彩豊かなエレキギターを主体とするいわば
「動」の表現とは一転、ソロ名義ではアコースティックな音の響きを大切
にした「静」の表現が展開され、Dipとは異なる音世界を構築する(事実、
後にこのアルバムの数曲はDipでも演奏されているが、趣きは異なる)。
特筆すべきは7曲目「真空管」。贅肉を削ぎ落としたヒリヒリした感覚は
痛いほどに透きとおっている。
ヤマジのソロ作品としては本作後、「400 Moai Eyes」を最後に(ライブ
会場での販売、配布などはあったようではあるが)公式には発表されては
おらず、バンドであるDip名義で作品をコンスタントに発表し続けている。
2007年、ソロ名義での3作にボーナストラックを追加収録したボックス
セットが突如発売され、また、ソロでのライブも記念して行われ、ファンを
喜ばせた。またDipとしての最新作「Feu Follet」も発表され、健在ぶり
をアピールした。
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正座して聴け!
発行システム:『まぐまぐ!』http://www.mag2.com/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000221402.html
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