2007.09.18
まったり三連休がおわり、9月17日。
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・ご挨拶
・連載『夕焼けな日々』
第七話「逃げ込んだ先で」
第八話「泡(あぶく」
・7番さんの独り言(後編)
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こんばんは。こんにちは。おはようございます。
先日のブログのエントリー
(http://nummer7.blog57.fc2.com/blog-entry-345.html)は、
今日の7番史上5本の指に入る傑作だと、自画自賛を躊躇わない、7番です。
いや、だからどうした、と言われても困るんだけどね。
さて。
そんなこんなで
もうすぐ夏休みが終わってしまう感傷に浸っている今日この頃。
そういえばこの夏も恋の花火は上がらなかったのね。
と、独りごちてみましたが、あーそうだ、元々その気が無かったんだ
という事に気付いたので
とりあえず、山田君の恋の結末くらいは綺麗に片付けてやろうかと思います。
では。結局第9話を7、8話分に編集し直した、今回のお話をどうぞ。
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第七話「逃げ込んだ先で」
夕食に、赤飯が出た。へぇ、ホントにこんなことするんだな。
歳の離れた妹を見ながら、僕は時の流れを痛感した。
こいつ、この前まで僕と一緒に風呂へ入ってたのに。
耳塞ぎたいからって、僕がシャワーで頭を流してやっていたのに。
いや、それはかなり昔の話か。
…
あぁ。時間って、流れるんだな。
そんでもって人間、時の流れには逆らえないんだな。
それは、受け入れなくちゃいけないんだな。
流れに身を任せることが、成長というものなのか。
…僕は僕の哲学に酔いそうだった。
「バーカ」頭の片隅で、ヤッチが笑った。
「ごちそうさま」何だかぎこちない空気と、自分の中で渦巻くモヤモヤで、
僕はかぼちゃの煮物を残した。
「どうしたの?」親父だってさっきからずっと黙ってテレビ観てるじゃないか。
僕は母親の質問を適当に受け流し、部屋に戻った。
「調子が悪い」それはきっと、体のことではない。
明かりをつけずに、僕はベッドに倒れこんだ。
止まることを知らない時間のように、僕の頭には、あの頃の思い出が押し寄せていた。
やめてくれ。それは今、思い出したくないんだ。そこへ逃げるのはつらいんだ、やめてくれよ。
しかし、思い出は僕を覆いつくした。逆らっちゃいけない。身を任せなさい。
そうすることで、人は成長できるのだよ。
どこかで聞いたことのない声が響いた。
自分達に割り振られた生徒会の出し物の準備が間に合いそうに無かったあの日、
僕はヤッチに手伝ってもらうことにした。
「抹茶パフェだな」それはちょっと、高くないか。お礼として奢るには割に合わないだろ。
「まぁお前と森山さんの様子を間近で見学できるんだ。
そうだな…チョコレートパフェでいいよ」値段、変わってないぞ。
「20円安いだろ?」そう言って奴は顔の前で二本指を立てた。
お前のそれは、値段のことなのか?それとも、Vサインなのか?
「チョコレートのチーだよ」分かった。お前には敵わない。
ヤッチは意外と手先が器用だった。「どうしてこういう細かい作業ばっかり残してるんだよ」
会場の飾り付けに使う折り紙を切りながら、ヤッチはテキパキと仕事をこなしていく。
「お前、早いな」
僕の倍のペースで作業をするヤッチを見ながら、僕も同じ作業を繰り返す。
「誤解を招くような発言は慎みたまえ」
は?「早漏は女の敵だ」バカか。いやただの変態だ。
「二人とも楽しそうだね」茶化すように笑いながら、吉崎さんが声を掛けてきた。
「そっちは、終わったの?」
とにかく人手が欲しかった僕らは、相談してお互いに友達を連れてきていた。
吉崎さんは、森山さんと同じ部活の子だった。
そして確か、同じクラスに居たはずだけど…あまり記憶にない。
そういや彼女、何部だっけ?
「あと少し。それにしても八千草くんって、手先が器用なんだね。
その量をこなすのに、山田くん、半日掛りだったのに」
森山さんの言葉に、ヤッチは得意な顔をして答えた。
「まぁ俺は何でもこなせちゃう人間なんだよね」
冗談だと分かっていも、現状を見ると腹が立つ。「こっちが終わったら手伝うから頑張ってね」
悔しいかな、ヤッチのおかげで作業は予想以上に早く終わった。
こいつにそんな才能があったなんて。
「あー終わったー!意外と早かったね」
吉崎さんは椅子に座って大きな伸びをしながら、続けた。
「どう?折角早く終わったんだし、この後どっか行こうよ」
ヤッチは待ってましたとばかりに食いつく。
「コン、こうして準備が終わったのは、吉崎さん、そして森山さんのおかげだ。
いやいや、俺のお陰だなんて言わないでくれ。親友が困っていたら助けるのが当然だろ。
いや、どうしてもお前が俺らにパフェを奢りたいと言うのなら、
この後付き合ってもいいんだけど。な?」
彼女達に同意を求めるというより、最後の疑問符は僕に向けられていた。
おい。何で全員分奢るんだよ。それは聞いてないぞ。
僕の顔を見て、奴は二本指を僕に向けた。「チョコレートパフェだろ?」
ヤッチは真面目腐った顔で「二人分、追加」と言った。
「分かったよ。お前には敵わない」そうか、悪いなぁ。
ヤッチは笑いながら僕の肩を叩いた。痛ぇよ。
そのファミレスは、高校生の溜まり場だった。しかしあの日は、やけに空いていた。
そんな、下らない事を、なぜか覚えている。
一時間くらいだっただろうか。僕らは3杯目のドリンクを飲みながら、下らない話をした。
そう、あの時の僕は、実に有り触れて下らない、
いつもと変わらない日なんだと思っていたんだ。
「えー。八千草って彼女いないのー!」
吉崎さんは大げさな反応を示しながら、森山さんに微笑んだ。あぁ。なるほど。
あの微笑みは、ヤッチが何か企んでいるときに見せるものと同じ種類だ。
そうか。そうだったんだな。僕一人が、浮かれていたんだ。…今頃気付いたよ。
もしかして、これが成長するってことなのか。
んな訳ないか。
「へー。意外だね」我関せず。
そんな気持ちを、言葉に乗せようとしていたんだろうと思う。
だけど、その時はそんなことに気付いていない。
「モテるんだけどな、こいつ」僕はグラスのコーラを半分ほど飲み干してから、言った。
「だよね!私が知ってるだけども10人はいるよ、八千草のことが好きな人」
吉崎さんは相変わらず微笑んでいた。
そして、あれは何かを企んでいる人間の笑顔だと、部屋の天井を見つめながら僕は確信した。
「おぉ、マジで!!ぜひともその10人を教えて頂きたい」ヤッチはワザとらしく懇願をした。
「意外と近くにいるかもね」ははは。
ベッドに横たわりながら、僕は過去の自分を嘲る気分だった。
お前は、気付くべきだったんだ。森山さんの気持ちに。いや、少なくとも吉崎さんの企みに。
「まさか…」ヤッチは深刻な表情を浮かべながら、続けた。
「吉崎、お前…俺の事を…」
3秒ほどの沈黙を潜って、二人は同時に笑い出した。
それから、冗談が冗談として通じるっていうのは、本当はすごく素敵なことなんだな。
と僕はどうでもいいことを、思った。それはあの時の僕じゃなくて、今の僕だ。
「それにしても…」ヤッチはメロンソーダを飲み干して、続けた。
「コンに彼女が出来ないのは、不思議でしかたない」それは僕自身が一番疑問に感じてます。
「そうだよね、山田くん、すっごく優しいのに、どうして彼女できないのかな?」
森山さんの言葉は、常に心の底から湧き出る純真さを伴っている。と思う。
「ね?」そういって森山さんは、優しく微笑んだ。
思い出の中の彼女は3割り増しで可愛い。
「そうかな?山田って、どこかクールぶってるっていうか。
人を寄せ付けないっていうか。何か近寄り難いじゃん。それが、原因だよ」
吉崎さん、君は僕の何を知っているというのだ。
「そうかなぁ。私は山田くんみたいな優しい人、他には居ないとおもうけどなぁ」
そう言って微笑む彼女は、さらに3割り増しで素敵だった。
つまり、三割の三割り増しだから…まぁ、とにかく凄く素敵だった。
「そう?本心では何を考えてるのか分からない奴なんて、何か怖いけどなー」
「確かになぁ」吉崎さんの言葉にヤッチは納得した。おい、お前は納得するなよ。
「コイツ、勉強はてんでダメなくせに、世の中のことは全部見透かしてるんだよな。
いや、そう見えるんだよ」吉崎さんが大きく頷く。
「例えばさ、片思いしていた子に彼氏がいるってことを知ったとして、
内心ではすっげー凹んでるくせに、コイツの場合は冷静な外面でいたりするんだよな」
おいおい。喩え話になってないぞ。
「あー何か分かる気がする」いや、だからさ。吉崎さん、あなたは一体…
「世の中、なんて広い範囲じゃなくてもさ、
私たちの知らないことって沢山ある筈なんだよね。
っていうか知らないことしか周りには無い筈なの。
それなのにさ、山田はそういう事実から逃げて、全てを知ってるフリをしてるんだよ、きっと」
トラの威を借りた狐。それは…違うか。まぁとにかく、ヤッチは強気だった。
「そうだ!まさに吉崎さんの言うとおりだよ!!」
寝返りを打ちながら、思った。そうだな、事実なのかもしれないな。
僕は傷つくのが怖くて、知らないことだらけの世の中を知らないつもりでいるのかもしれない。
何もかもから逃げて、自分を守っているだけなのかもしれない。
次に浮かんできたのは、つい数時間前のコンビニだった。
僕は、逃げた。今もこうして、現実から逃げている。
赤飯の味が、ふと蘇ってきた。ちょっと、塩を掛けすぎたかな。
僕は、ベッドに転がった携帯を手にとって、着信履歴を開いた。
そして、一番上の番号に、電話をかけた。
ウルフルズの「笑えれば」が呼び出し音で流れた。
ヤッチ、お前って奴は…
第八話「泡(あぶく)」
20秒ほど「笑えれば」を聞かされてから、ヤッチの声がした。
「もしもーし」拍子抜けするほどに、陽気な声だった。
思わず僕も、彼に合わせてしまう。
「この状況で『笑えれば』を散々僕に聞かせる君のセンスを疑うよ」
いつもどおり。そう、ヤッチの声にあわせて、僕はいつもどおり少しの毒を含んで言った。
さぁヤッチ、どう切り返す?
「…」
しかし、次の瞬間にやってきたのは、海の底より静かな、沈黙だった。
おいおい。やめてくれよ。いつもみたいに、冗談で返してくれよ。
「俺の魅力には勝てないんだよ」とかなんとか言って、僕を貶してくれよ。
そうすりゃ、笑えるじゃんかよ。笑えなきゃ、ダメだろ?
「…コン、ごめん!」そしてヤッチは謝ってきた。ホント勘弁してくれよ。
「まさか、もう知ってるなんて思ってなかった…」
思いがけない先制攻撃だったみたいだ。それは僕自身もそうなのだけれど。
コンビニで会ったんだ、彼女に。「そうか」ヤッチは言葉少なだった。
つまり僕は、彼女に男としては見られてなかったってことさ。まぁ世の中、こんなもんだわ。
「なぁ」何?「これからもずっと、その…なんつーか。親友だよな、俺達」
海の底から、小さな泡が上ってくる。「なんでそんなこと、聞くんだ?」
確かに僕は、勝負する前に試合から逃げた。そして、その理由が、
「彼女は僕の親友のことがすきだったから」という、
なんとも漫画みたいなオチが待っていたからだ。
でも。でもさ。そんなことで、僕はお前と口を利かなくなるような、ガキじゃないぜ。
それにさ。二人はまだ付き合ってるって訳じゃ…
「二人で一緒にいるところとか見ると、辛くねぇか?」ん?
「そういうの、やっぱ辛い…よな。でも、お互いにそういうの意識して、
ってなると何か、やっぱ違うよな。なんつーか。俺にとっちゃ森山さんは大切だって思うし、
同じくらい、コンのことも大切な親友だからさ。すごく迷ったんだけど…」
おいおい。ちょっと話の展開が予期せぬ方向にいってるぞ。
「でもさ。コンがそうやって、今までどおり親友でいてくれるって言ってくれて、
安心したよ。」…あ、はい。「ありがとな」
最終的にノックアウトされたのは、僕だったのか。
「最初電話したとき、出てくれなかったから、正直怖かったけど。
でもいつか話さなきゃいけないことだし。うん、よかったよ。早くコンに話せて」
あぁそういうことか。
「何言ってんだ。僕はさ、森山さんが幸せになってくれればそれでいいんだ。
それに、ヤッチ。ボク以外で彼女に相応しい奴は、お前しかいないと思う」
って、何か悲しすぎるぞ、山田!「ホント…ありがと」
電話に触れている肌から、変な汗が出てくる。ついでに目からも何かが出てきそうだった。
「そんなに何度もありがとうなんて言われると、逆に惨めだよ。ははは。」
自分の言葉が、どこか遠くで木魂した。
電話を切ってから、ふと吉崎さんに言われたことを思い出した。
「事実から逃げて、全てを知っているようなフリをしているだけなんだよ」
吉崎さん、どうしてそんなに僕のことを知っているのですか。
気がつけば僕は、携帯を開き、吉崎さんの電話帳を呼び出していた。
通話ボタンを押しかけて、ふと思った。
彼女に電話を掛けると、
呼び出し音にウルフルズの「泣けてくる」が流れてくるんじゃないか。
僕はそっと、携帯を閉じた。
何やってんだ。一体。
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●7番さんの独り言
「龍が如く2を買ってしまったが故に」
夏休みが空けると
ゼミ論やらゼミ論やらゼミ論やらで忙しくなると思うのですが
つまり、夏休み中にある程度、本も読んで構想も練って
後はひたすら書き上げるのみ!!
みたいな勢いが必要な訳です。たぶん。
しかし。
ところが。
僕は数週間前に、バイト代を握り締め
ブックオフへと走ったのです。
それは商店街のゲームショップを2軒はしごした末の
激走でした。
そして。
僕は「龍が如く2」というゲームソフトを買ってしまったのです。
後日、廉価版が出るという話を聞いたのは、なかったということで。
まぁそんな訳で。
最近なんだか調子の悪いプレステさんのご機嫌をとりつつ
僕はせっせと喧嘩に励む日々なのです。
…ん?
そもそもどうしてゲームを買いに出かけたのかって?
そんなもんアレですよ。
逃げたかったからですよ。
現実から逃げたかったからですよ。
ただ。
そこは調子の悪いプレステさん。
僕のことを優しく嗜めるように、3日に1回くらいしか
ソフトを読み込んでくれません。
お陰で碇シンジよろしくな感じで逃げることばかりもできず
渋々本も読んでいる訳ですが。
でも。やっぱり時々ソフトを読み込んでくれた時は
あまりにも嬉しくてついつい一日中やってしまう、というなんだかなぁな事になってます。
ストーリーはそれなりにしか進めないで
ずーっとキャバクラとスロット通いの生活を(ゲームの話ね)過ごしてます。
夏目ナナが出てくるので楽しいです。麻美ゆまらしきキャバ嬢も出てくるので楽しいです。
ちなみに今回はアフターや同伴を経なければ、落とせません、すごいです。
…
とまぁここまで書いてきて。
「龍が如く」というゲームの説明を一切省いたので
なんのこっちゃさっぱりな部分が多々あることに気付きましたが、
その辺は、想像で補ってください。(え?)
そんなこんなの理由がありまして、
先週2回くらいだそうかと思っていたメルマガが
結局まとめて今日の分
という運びになりましたとさ。
(ま、つまり言い訳をたらたら書いた訳ですね)
それでは。また次回。
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