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新田谷修司の「市長通信」


2008.03.18

平成20年3月14日  第314号


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 平成20年度から始まる連結決算での自治体の財務内容評価で、泉佐野市
が最も困っているのが宅地造成事業会計である。

 本来の宅地造成事業とは、地域の計画的開発と既成都市の再開発を積極的
に推進することを目的とする事業であり、工業団地や住宅団地の造成事業の
ほか、市街地再開発事業や土地区画整理事業等で、造成した用地を売却する
ことにより投資資金を回収しなければならない。現在の宅造会計において保
有する資産は、旧病院跡地、旧市民会館跡地、旧庁舎跡地(センタービル2
Fの権利床を含む)と、土地区画整理事業の換地処分によって得た日根野駅
前の土地の4件である。これらは、すべて元々の所有者は泉佐野市自身であ
り買収資金を必要としないのに、宅造会計が民間銀行から借金をして買い取
ったものである。当然、泉佐野市が宅造会計から得た売却代金はその時点で
使ってしまっている。しかも、その売却時期が旧白水池を除いてバブル崩壊
前であるから、簿価と時価に大きな差が生じている。先日、旧病院跡地を約
13億円で売却したが、その取得価格は66億円である。保有期間中の利息
を加えると約64億円の不良債務が発生してしまったこととなる。

 旧市民会館跡地とセンタービルは何とか一般会計で簿価で買い戻すことと
したので、宅造会計に不良債務は残らない。旧白水池の換地後の日根野駅前
の土地も簿価を割り込まずに売却できそうである。一般会計の30億円の赤
字は3年間で解消したが、この60億円の解消は、今後しばらく続くと予想
される病院の赤字の増加を含めてのこととなるので大変である。気を引き締
めて頑張らなければならない。


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