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働くねえさんの毎日ビジネス書評


2008.04.08

毎日書評【働くねえさん】『「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える! 伝える力』☆☆☆☆★


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毎日1冊!なんとしても1冊!
【働くねえさんの毎日ビジネス書評】 

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<ご挨拶>
こんにちは、働くねえさん、略してねえさんです。
【働くねえさんの毎日ビジネス書評】は、世の中に溢れるビジネス書
(や、ビジネス書でないもの)を毎日紹介するメルマガです。
目指すは、「読まなくても読んだ気になれる」ブックレビュー!
今日もステキな本と出会えますように。 

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<本日の1冊>
■ブックデータ
・書名:『「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える! 伝える力』 
・著者:池上彰
・出版社:PHP研究所
・ISBN:987-4-569-69081-0
・価格:¥800
・初版発行日:2007年5月2日 
・アマゾン:http://www.amazon.co.jp/dp/4569690815/ref=nosim/?tag=mainichi07-22


■著者紹介
池上 彰(いけがみ あきら)

1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、73年NHK入局。報道記者として、
松江放送局、呉通信部を経て東京の報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、
宮内庁などを担当。94年より11年間NHK『週刊こどもニュース』でお父さん役
を務める。05年3月にNHKを退社し、現在はフリージャーナリストとして多方面
で活躍。著書に『そうだったのか!現代史』(集英社)、『相手に「伝わる」
話し方』(講談社現代新書)、『ニッポン、ほんとに格差社会?』(小学館)
など多数。

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<ブックレビュー> 
「週刊こどもニュース」のお父さん役でおなじみだった
元NHKアナの実用コミュニケーション解説です。

1〜3章までは総論的な内容で、
「伝える力」の培い方や、相手を惹きつける術、
円滑なコミュニケーションについてなどを
政治家やお笑い芸人などを例に出して解説していきます。

「人にものを伝える」ために何が必要なのか、
人にものを伝える姿勢として共感できる一節がありました。

>>
まず「自分は何も知らない」ことを知り、他者から謙虚に学ぶことです、この
姿勢さえ持ち続けていれば、コミュニケーション能力は確実に向上していきま
す。(P.37)
<<

「人にものを伝えること」は、簡単なようで本当に難しいわけで、
その難しさを知っている人は皆、程度の差こそあれ
この「無知の知」というソクラテス的境地にたどりつくのかもしれません。

そして、コミュニケーションの失敗例として、
村上ファンドの「村上世彰発言」を挙げています。

>>
彼の”世論操作”は、途中までは成功しているかに見えました。
でも、計算した言動をとっている、本心から反省しているわけではない、とい
うことが見えてしまったため、失敗したのです。
ですから、会見が続いているうちに、思わず「皆さんがぼくのことがすごい嫌
いになったのは、むちゃくちゃ儲けたからですよ。2000億(円)くらい儲けた
んではないでしょうか」などという発言が口をついて出たと思うのです。
この発言で、彼の好感度は決定的に崩れ落ちました。(P.76)
<<

では、彼はどうすればよかったのでしょうか?
著者はこのあたりを、日本的な空気とからめて解説します。

>>
日本にはいわば「けしからん罪」が存在しています。
それは、法律には違反していないけれど、何かけしからんよね、という多くの
人たちの気持ちであり、感覚、空気です。
〜中略〜
これは理屈ではなく、庶民感情です。
〜中略〜
自分の非を認めた上で、自分が責任をとることを表明すれば、記者たちは、そ
れ以上突っ込みにくいものなのです。(P.78)
<<

いいか悪いかは別にして、本当に「日本的」なこの空気。
私は「非合理的!」って思うこともあるし、著者もあまり好きではない
みたいですが、厳然として「ある」んだからしょうがない。
そんな中では

>>
「嫉妬社会」の側面を持つ日本では、たとえすべてがうまくいっていても、そ
れを声を大にして言うのは慎むのが賢明でしょう。(P.79)
<<

ということです。これも世渡りであり「危機管理」のひとつ。
「コミュニケーション」というのは他者がいて初めてうまれます。
「他者」を大切にするという意味で、日本人は「空気を読む」ことを
大切にしているんでしょうね。
(大切にするあまり、「大切にしない人を排斥する」という側面もありながら)

4章以降は「伝える方法」の各論というか、実践編です。

第4章 ビジネス文書を書く
第5章 文章力をアップさせる
第6章 わかりやすく伝える
第7章 この言葉・表現は使わない
第8章 上質のインプットをする

原稿の書き方についても、「姿勢」を説いています。
なんでもかんでもネットから引用すればいいってもんじゃないと。
インターネットに流通している情報は、基本的には「死んだ情報」とし、

>>
報告書や提案書には、まさにオリジナリティーが求められます。現場に行って
初めて気づいた事実や現地で聞いた話、感じた自分自身の感性を大切にし、そ
れを書面に反映させなければなりません。(P.117)
<<

出ました記者魂! でも、記者じゃなくても何だってそうだと思います。
誰も「どこかで聞いたような話」や「とってつけたような解説」など
聞きたいわけじゃなくて、直にそれをどう感じたのか、を
きっちりと「自分の言葉」で伝えてほしいんですから。

当然必要となる文章力については、「それだけではダメ」というスタンス。
文章力があっても中身がないビジネス文書について、著者は容赦がありません。
私もいつも感じていることですが、
原稿を読むと、書いた本人が内容を理解しているかどうかなんて
すぐにわかってしまいます。

>>
えてして小手先で書いています。現場の現実との格闘がないのです。(P.118)
<<

ちょっとくらい表現が稚拙でも、
突っ込んだ調査から生まれた「中身の伴った文章」の方がだんぜん優れている
というのは私も著者と同意見です。

その他にも、文章力や伝える力をアップさせるトレーニングが
紹介されていますが、私も「これは絶対効果的!」と思ったものを
ピックアップしておきます。

「もうひとりの自分にツッコませる(ひとりブレーンストーミング)」
「プリントアウトして読み返す」
「上司や先輩に読んでもらう」
 →自分の書いた文章を客観視するトレーニング。推敲。校閲。

「人に話しながら書く内容を整理する」
 →ざっくりアウトプットして、他人と自分の意見に気づき、
  また咀嚼しなおす。

「ブログを書く」
 →他人に読ませる文章の練習になる。

「カタカナ語を使いすぎない」
 →「わかった気」になるから私もキライです。

「難しいことも簡単に書く、話す」
 →著者は「中学生にもわかる原稿を書け」と新人のころに
  言われたそうですが、
  私は「アホでもわかる原稿を書け」と言われて育ちました。
  「難しく書くことは簡単だが、わかりやすく書くことは難しい」まさに!

「上質なインプットを」
 →上質なインプットなしに上質なアウトプットはありえません。読むべし!
  語彙も増えます(これ大事)。

>>
「子どものころ本を読まなかったから、自分は文章が下手なんだ」と思う人も
いるかもしれませんが、落胆する必要は全然ありません。いいえ、落胆してい
るヒマはありません、と言ったほうがよいでしょう。今日からでも明日からで
も、本を読んで、それを習慣にしてください。(P.187)
<<

「落語に学ぶ」
 →落語は本当に素晴らしい話芸だと私も思います。(米朝と枝雀が好き)
  松っちゃんだって千原ジュニアだって落語を聞いて育ちました。
  「間」のとりかたは落語で学べ、というのが著者の意見です。


記者として、アナウンサーとして、「お父さん」として
「伝える」続けてきた著者の集大成です。勉強になります。

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◆そのオビ書かせろ! 〜私なら、オビをこう書きます〜 

「本気で伝えたい?」

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◆こんな人に 〜こんな人に読んでほしい、または読まなくていい。
読んでほしい人:20〜30代の働く人。

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◆本日の格付け
☆☆☆☆★
すべての社会人は読んでおいた方がいいでしょう。
皆がこの本を意識して行動すれば、どんだけビジネスが円滑になるか!

※格付け基準※
☆☆☆☆☆:とりあえず今読んでる本は横に置いてでもコレを!
☆☆☆☆★:買って読んで、そして読み返して!
☆☆☆★★:押さえとくが吉。
☆☆★★★:時間があれば。または立ち読みでもいいんじゃ?
☆★★★★:読まずに死んでも悔いはない。
★★★★★:ある意味、こう、逆に、読むべき本なのかもしれない…。 

今日の一冊はコチラ 
『「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える! 伝える力』
アマゾン:http://www.amazon.co.jp/dp/4569690815/ref=nosim/?tag=mainichi07-22

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■編集後記
これをあなたが読んでいるころ、私はバリにいます。
スパでテッカテカになっているか、ガムラン聞いて呆けているか、
ナシゴレンをモリモリ食べているか、プールでちゃぷちゃぷ泳いでいるか
寝果てているかのどれかです。
スミマセンスミマセン! 3年半ぶりの海外なんだよ〜。

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■働くねえさんプロフィール

バックナンバーをちびちびと掲載していくブログをつくりました!
昔のやつが読みたい方は、どうぞ!⇒ http://mainichishohyou.seesaa.net/

名前:働くねえさん
年齢:33歳・独身
勤務地:大阪
最近読んだマンガ:ハチワンダイバー
ブログ:http://mainichishohyou.seesaa.net/

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☆読者の皆様へ相互紹介のお願い☆
読者の皆様にメルマガやブログ等発行媒体をお持ちの方で当メルマガを
紹介してもいいよ!という方がいらっしゃいましたらぜひお願いします。
貼り付けるだけのものを下に用意しました。ご報告いただければ当メルマガで
定期的(まだ部数がすくないので回数で勝負)に紹介させていただきます。
よろしくお願いいたします。

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