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ボブ田中のアイディアが止まらなくなる1分講座


2008.05.20

【アイデア1分講座】


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┃--アイデアが止まらなくなる1分講座--           Vol.27
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「やっぱり、流行ってるんだ!」

先日、産経新聞で「早く走る」という機能に特化した小学生向けの
シューズが大ブームになっているという記事を見ました。
運動靴メーカーのアキレスから発売されている『瞬足』というシューズ
です。

しばらく前のことですが、小学生2年生になる息子の一番の友達が、
妻に自分が履いているシューズを見せながらこう言ったそうです。
「見て!瞬足だよ。すっごく軽いんだから。持ってみてよ。」
自分のシューズを脱ぎながら妻に渡すのを黙ってじっと見ていたのは息子。
その息子が「瞬足が欲しい!」と言いだすのに多くの時間はかかりません
でした。
息子が参加しているボーイスカウトの仲間は、勿論、全員が瞬足。
「おっ、みんな瞬足だねぇ」と私が言うと、「もう、これ2足目だよ。
みんな履いてる!」という答え。
流行っているのは間違いない。
そんな話を見聞きしていたため、この記事が目に止まったのかも
しれません。

記事によると、このシューズは『オン・スクール』というコンセプトに
基づき、徹底的に運動会などの学校行事でいかに速く走れるかを追及
しているとのこと。
左回りのコーナーを早く駆け抜けるために、様々な工夫が施されている。
-靴底の左右『非』対称のソールデザイン
-シューズが足にピッタリくっついてくるような屈曲性
-蹴りだす力を補強するためにクロスされたバンド
-重さはなんと片足130g
まだまだある。

瞬足は平成15年に発売され、16年に70万足、17年にはTVCMを流すことで
160万足、18年は300万足、19年は450万足を売り上げた。
市場規模1000万足と言われる中、驚異的なシェアを持つに至り、今は
競合他社も追随して類似の商品を投入しています。
当初はスーパーでしか見られなかった瞬足ですが、今や有名百貨店に
行っても購入することが出来ます。

成功した一番の理由は、小学生のインサイトである「運動会で速く
走りたい!」という憧れを見事にとらえ、商品化したこと。
そう言えば、自分が小学生の頃、徒競争で早く走る子どもはクラスの
人気者。
憧れでした。
クラス対抗のリレー選手に選ばれることは最高の名誉。
つまり瞬足は、そんな子どもたちの夢を実現させる魔法のシューズ
なんですね。

そして、このブームをつくり上げたのは、何といっても小学生同士の
口コミ。
親では語れない憧れが、その口コミに込められて広がっていった
訳です。
小学生のコミュニティは学校だけじゃない。
塾、スポーツクラブ、習い事などなど。
だから、瞬足の評判は急速に広がっていった。

そこにTVCMが投入されます。
ポイントは、小学生の中に確固たるブランドとして確立された後に
マスメディアが投入されたこと。
ターゲットの中に出来上がった信頼性を事実として伝えることで、
TVCMが効果的に機能したのです。

まずは商品というコンテンツ。
そこに、小学生の夢を叶えるアイディアがあった。
だから、評判になった。
マスメディアが効率的に評判を拡げる手伝いをした。

心の底にある夢をかなえるアイディア。
まだまだありそうです。


写真と、さらに詳しい事例をご覧になりたい方は
 → http://bobtanaka-blog.livedoor.biz/


◆アイデアを生むヒント

特定のコミュニティにある共通の叶えたい夢、憧れを形にしてあげよう。
夢は共感となって評判を呼ぶ。
評判は信頼性を高め、ブームをつくる。


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