2008.08.27
第56号 審判の上下関係
みなさん、こんにちは。
「アマチュア審判、ハッスル奮闘記」の発行人、レイトンハウスです。
ご購読をお申し込みになられた方には深く感謝申し上げます。
このメールマガジンは私自身が毎週の審判活動の中で実際に経験したことをもとにまとめます。
「審判の上下関係」
グランド上では審判において先輩も後輩もないと言われてますね。正しい判定をしようという気概があれば、
先輩も後輩も関係なく判定できるという意味かと解釈しています。
しかしながら、自分は失敗以前の「気概不足」を感じてしまうプレーがありました。
ご購読の皆様にはこのようなことはないかと思いますが、
反面教師にしていただければ幸いです。
県レベルの大会の3回戦でのできごとです。
自分は球審、1塁審は会場責任者で県連の役員審判です。
クルーの中で自分が最もキャリアが浅く、最年少という状況です。
走者1塁、走者はベース上にいるにもかかわらず、投手はゆるい牽制球を投げました。(自分は「山なり」の牽制球と見ました。)
一塁手が捕球すると同時に、
球審の自分は「ボールデッド」のジェスチャー(ボークです。)、
1塁審は「セーフ」のジェスチャー。
ボールデッドにしていますので、自分は1塁方向に数歩歩きました。1塁審もこちらを見ています。
約2秒間、お互いの顔を見合わせてました。2秒の沈黙は試合中には長いです。
この2秒間にお互いの無言の意見がぶつかり合ったように思います。
「いまのは遅延行為のボークですよね!」
「いや、ボークじゃない。牽制だよ!」
1塁審は会場責任者という「上役」ということもあり、自分が折れてボークを取らないでプレイをかけました。(こんなところは本当に自己嫌悪です。)
また守備側のベンチから「よかったー、ボークだと思ったよ・・・。」の安堵の声が聞こえます。
審判としての気概が足りない自分に対して嫌悪感を増幅させるようなベンチの声でした。
自分は審判として最もとってはいけない行動をとってしまいました。
冷静に考えれば以下の2通りの行動がベターだったように思います。
1.1塁審の顔色を伺うことなく、堂々と「ボーク」を宣告する。
2.4人の審判を形だけ集めて、その後に「ボーク」を宣告する。
試合後の反省会でもこのプレーについて、控え審判も含めて誰も何も触れません。
会場の「トップ」ですから、誰も何も言えなかったのかもしれませんね。
「グランドでは先輩も後輩もない」とはいうものの、微妙な上下関係があります。
話は少しそれますが、
過去の経験でも、明らかに技量やキャリアに差が審判間である場合には
テリトリー外で「越権行為」と見なされようとも、上の技量をもった審判が判定を下す場面が何度かあったように思います。
さて、
このプレーは自分の胸に深く刻まれるものとなりました。後悔の念にさいなまれ、悔しさいっぱいです。
次にこのようなことがあれば、躊躇なく宣告できます。
それくらい悔しいです。
そういった意味では「意義のある経験」をしたと考えてます。2度と悔しい思いはしたくありませんから。
このような失敗以前の情けないお話に最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
投稿は大歓迎です。審判員の方の体験談や審判に関するエッセーなどがございましたら、
そのまま返信してくださいませ。私に届きます。
では、次号でお会いしましょう。さようなら。
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