2008.09.02
第57号 テレビカメラが怖い・・・
みなさん、こんにちは。
「アマチュア審判、ハッスル奮闘記」の発行人、レイトンハウスです。
ご購読をお申し込みになられた方には深く感謝申し上げます。
このメールマガジンは私自身が毎週の審判活動の中で実際に経験したことをもとにまとめます。
「テレビカメラが怖い・・・」
第50号でも書きましたが、自分が出場した試合が県内ローカルですがUHF局で放映されるお話を書きました。
録画してあった自分が球審を務めた試合を、先日じっくりと見てみました。
すると、またまた新しい発見がありました。
そしていや〜な気分になりました。
というのは、
その試合の中盤、シーソーゲームでしたが試合の流れを決めるような本塁でのクロスプレーがありました。
球審の自分は自信を持って「アウト」をコールしたプレーです。
球場の雰囲気も「?」の空気が流れず、試合後の反省会でも全く議題にもならないプレーでした。
ところがところが・・・・・、テレビで見ると違うんです!
自分が判定するために見た自分の目の「映像」とテレビの「映像」が!!
とても判定が微妙なんです・・・。自分でも「あれっ?」と思って、しばし絶句してしまいました。
テレビの映像を見ると「アウト」ではなく「セーフ」でもいいような・・・、
もっと厳しく言うと、自分はミスジャッジをしたのではという気分になります。
ここからは自己弁護(いいわけ)になります。(苦笑)
自分の目で自信を持って判定したプレーもテレビカメラからは違った映像になる可能性があることを悟りました。
審判(球審)たる自分は、角度も距離もベストではないにしてもよく見える位置から正しく判定できるように機敏に動きます。
テレビカメラは固定です。また目線の位置というかグランドレベルにはカメラは設置されていません。
自分の目の「映像」とテレビカメラの「映像」は違って当然なのかもしれないと思った次第です。
自分は単なるローカルなアマチュア審判ですが、全国レベルのアマチュア審判やプロの審判は頻繁にこのテレビカメラという敵とも戦わなくてはならないのですね。
そのような方々に対しては大きな尊敬の念を禁じえません。
ご購読の皆様は実際に審判をやっておられる方が多いと思いますが、
もし審判をやらない野球ファンの方がいらっしゃいましたら、お願いしたいです。
テレビの映像だけを信用しないでください。カメラの位置・角度・高さによって、
審判の目に映る「映像」とは別物になっている可能性があります。
でも、テレビカメラというものを意識せざるを得ない経験をすることができて、とてもよかったと思います。
「お便り」のコーナー
前号の「審判の上下関係」には反響がありました。
まずは、む ひさんからいただいたお便りをご紹介します。
(ここから)
AU、ネットではいつもおせわになってます。
む__ひです。
ご存知のとおり私はお父さん審判です。
大会で審判をする際には、だいたい球審と1塁審判が審判員で2塁と3塁が
お父さん審判だったり、チームから誰かがでてくることが多いです。
AUネットに参加させていただく前の、あるローカルの大会で2BUをしたときです。
ピッチャーがけん制をする際に明らかにプレートの前(ホームベース側)で軸足を回してけん制するのです。
でも、1塁審判も3塁審判も誰もボークを取りません。
正直皆さんボークをとらないので、逆に私が自身なくなってしまいました。
イニングの合間に球審の方に尋ねてみたら、
「それならボークですね。私には見えませんでした。もし次にあったらボークをとって下さい。」といわれました。
結局その後は、けん制をすることがなく、ボークをとることがありませんでしたが、
自分の知識のなさや自信のなさに本当に自己嫌悪に陥っておりました。
そんなこともあって、審判をやらされる(笑)なら絶対に自身を持って出来るように
勉強しようと、AUネットにお世話になることになったしだいです。
でも、
でも、、、
やっぱり、まだまだ自信を持って宣告は出来ないでいます。
(学童少年野球ということもあって、ボークを取り出したら、ピッチャーできなくなるよ!)とか、
(ボークは球審がとるから、気にしなくていいですから、、)<完全になめられてます。泣
とかなんて意見もでたりするものですから、、、
でも、がんばって しっかりとした試合進行ができるようにもっともっと知識と実践を
していきたいと思っています。
今回のような、失敗談をMLに掲載できるレイトンハウスさんはとてもすごいです。
失敗談をみなさんに相談できるような環境を作っていただいているレイトンハウスさんに本当に感謝しております。
こんごとも、ご迷惑をおかけしているかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。。
む__ひ
(ここまで)
はじめてのお便り、ありがとうございます。「ボークは勇気」です。ボークだと思えばボークなんです。
それがきちんとできなかった自分の気概不足なんです。
む ひさんは自信をもってどうどうとボークを宣告してください。
次に、かねちゃんさんからもお便りをいただきました。
(ここから)
レイトンハウスさん
今回はいかに現場が大切かですね。
これは机上では絶対に体験できないことです。
我々審判はグランドでなければこうした経験はできません。
経験して初めて理解する。
よかったじゃないですか・・・・・先輩に感謝ですね。
人は初めてのことは難しいんです。
恐る恐る一歩を踏み出して、大丈夫と思うから次の一歩が・・・。
いつも、「なぜ?」と思うことも本当に大切です。
先輩が正しいと信じ込まなかった・・・・
これが先輩・後輩は無いと言うことですよ。
グランドに立てば自分が審判です。
9.02(c)にも書いてありますよね。
裁定を下した審判員から相談を受けた場合を除いて、
審判員は、他の審判員の裁定に対して、批評を加えたり、変更を求めたり、異議を唱えたりすることは許されない。
自分が裁定(ジャッジ)することは自分の仕事です。自信を持っていきましょうね。
間違いなく前進されていますね。一緒にグランドに立ちたいです。
かねちゃん
(ここまで)
ありがとうございました。
>先輩が正しいと信じ込まなかった・・・・これが先輩・後輩は無いと言うことですよ。
この言葉に、本当に救われました。
次回からはしっかりと判定したいと思いますし、またそのようにしなければならないと感じました。
審判員たる自分はなぜそこに立っているのかということを明確にします。
次に、TKさんからもお便りをいただきました。
(ここから)
レイトンハウス様
いつも楽しく感心しながら拝見しております。
このような事例を良く見かけますが、大変残念に思います。
また、貴兄の悔しさもお察し致しております。
審判講習会や練習試合なら許容されますが、公式試合特に
県大会でのこと、極めて遺憾に思います。
今回のケースでは、先ず一塁塁審は経験の有無とは別に
球審の裁定に同調し、試合終了後に意見交換又はアドバイス
すべきだったと考えます。
昨日TV5チャンネルにて、S大学杯少年野球県大会の
ハイライトが3時間に亘り放映されました。
所要時間内に7回終了の試合が大変少ない状況でした。
これら改善のためにも遅延行為を積極的に指摘して、
試合のスピードアップ化が必須ですね。
また、「審判の裁定は絶対」「何人の抗議も許さない」「但し
規則の適用誤りの疑いにて、監督からのアピールを受け、
当該審判が他の審判の意見を求めて解決することが出来る」
等は審判の基本であり、これに反すると選手・監督コーチに
信頼されません。
今回の裁定変更に当たっては、形式的になるかも知れませんが
4審判で協議後に最終裁定をすべきだったと思います。
独断と偏見をお許し下さい。
TK
(ここまで)
ありがとうございます。
自分は「協議」に関しては、実は否定的なんです。審判の役割は「判定」することであり「協議」することではありませんから・・・。
でも、このケースでは形式的でも協議すべきだったように感じます。
1塁審に球審たる自分の判定を明確に伝えれば、ボークに持って行けたと思いますし、ベンチや観戦者に対しても説得力のある判定にできたと思います。
まさに痛恨の判定になってしまいました。次回からはこんな悔しい思いはしませんよ。(キッパリ!!)
今日はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました。
投稿は大歓迎です。審判員の方の体験談や審判に関するエッセーなどがございましたら、
そのまま返信してくださいませ。私に届きます。
では、次号でお会いしましょう。さようなら。
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