2008.07.22
米国の不倫事情:欲望を煽る社会について
○○○○○○○○○○★第 21号 2008年7月 22日★○○○○○○○○○○○○
「夫や妻の不倫:苦しみを乗り越えよう!」
夫や妻の不倫で知った苦しい感情を人生の糧にしませんか?
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これまで不倫している当事者についての内容でしたが、
今回のメルマガは、少し息抜きして、
USATODAYのSharon Jason記者が書いた二つの記事を元に、
米国社会の不倫事情をお伝えして、
不倫問題と社会の行方を考えたいと思います。
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記事→→→→→
夫婦に問題がある配偶者だけが不倫をする・・と
世間一般では考えがちだが、
「問題がない」夫婦の不倫が増加していると、
カリフォルニアの研究者が調査発表した。
結婚生活を「それなりに幸せ」と回答した人でも
不倫関係に結ぶのだ。
またコロラドの調査では、
不倫をした男性の調査では、たった1/4のみが
「夫婦関係に問題があった」と延べている。
残りの3/4は「問題がない」と考えているのだ。
そして裏切られた配偶者は、「不倫の兆候」を
察知することはなかったそうだ。
また、ボストン在住の研究者は、
「結婚がもたらす退屈感の結果が不倫」と述べており、
「“結婚は上手くいっている”と思うには、
“喧嘩を減らすこと”だと考える。
でもそれが心の距離を広げ、会話や接触を減らす。
そして夫婦のセックスは日常化し、
知的で意味のある会話など到底出来なくなるのだ。」
イリノイの大学教授はこの状況を、以下のように分析している。
「現代人は“超幸せ!”という状況を望み、
ロマンチックでスリルな愛を求め不倫をするようになった。」
ロマンチックでスリルな愛は、
家庭では提供できない愛です。
家庭の愛情の特徴は「安定」「信頼」ですが、
それを米国人は「退屈」と捉えるようになり、
ロマンやスリルを求め始めたようです。でも何故?
記事→→→→→→
映画やTVでは、不倫を魅惑的な行為と定義し、
結婚を「無味乾燥な人生」と表現して欲望を煽っている。
「ハリウッドスターのセックスライフと同じ生活を求めない自分は、
精神的に問題があるのでは?と、悩んでいる人は多い」
これはカナダのカウンセラーの言葉。
ある著名な精神科医は、不倫をしている既婚者は
「“不倫は悪いことではない”というメッセージを
メディアから受け取り、“不倫しない人は
人生の醍醐味を知らない”と考えるようだ」と言っている。
それでは、どれくらいの米国人が不倫をしているの?
記事→→→→→→
研究者には、50−50の確率で不倫は起こると考える人もいる。
えーそんなに高い確率なのは何故?
それは不倫の定義に関連しているようです。
記事→→→→→→
現代の不倫の定義とは何でしょうか?
異性の同僚と毎日ランチを食べること?
同じ異性と親密なメールをやり取りすることは?
セックスがなければ不倫ではない?・・・それとも?
最近の研究者の間では、
「不倫は婚外セックスの問題ではなく、
夫婦間の信頼の裏切りの問題」という認識が主流だ。
人によって不倫の定義が広義になったため、
「不倫だ」と悩む人が以前より増加しているのでしょう。
日本でもデートDVで取り上げられていますが、
同性同士の親密なメールのやり取りでさえ、
「裏切り」と考える人がいる時代です。
配偶者がどの範囲を「不倫」と考えるのか?
もはや、それには相互確認が必要なようですね。
記事→→→→→→
「不倫の定義」の解釈が広義になったのは。
「親密性の問題」が浮上したからである。
当事者が「これは不倫ではない」と考えていても、
配偶者以外と「親密性を交わす」ことは、
もう一人の配偶者には大きな脅威になのだ。
このような家庭外の人物との感情の交流を
「Emotional Affairs」(感情的な不倫)と名づけた専門医は、
この関係に悩む男女は急増していると述べている。
「彼らは関係の不合理性に嫉妬し、
そして気持ちが落ち着かなくなっている」
記事→→→→→→
Emotional Affairsに遭遇して、離婚した人たちのコメント。
「職場の異性の同僚に対する夫の感情的なサポートは、
セックスが伴っていなくても、
私を裏切ることだから許せなかった」
「最初はただのネット上の友達同士の
会話だったけど、
結局、仮想が現実になり離婚につながった。
ただのウェブ上のやり取りだけだったのに。」
親密性を外部に求めたことだけを
「不倫」と定義して離婚する時代を
米国は迎えつつあります。
その親密性を身近に感じることを可能にしたのが、
携帯電話やパソコンという
パーソナルツールの登場です。
離婚の増加率と無関係ではないはずです。
親密性を日に何十回と交信させる行為は、
夫婦を脅かす行為だと感じる人が米国に多いのです。
(しかしこの記事では、「どうして脅威になったのか?」という
肝心なことを分析していません。)
日本でも、不倫相手との親密なメールが許せないと
肉体関係以上に嫌悪を感じる人は増えていると、
私は感じています。
記事→→→→→→
イリノイの大学教授は
「ただ日常の夫婦の愛情だけでOKという人は減少し、
人々は満たされなくなってきた。
もっとスリルを!と望む傾向がつよい」
例えばネットでポルノの閲覧が容易になったことで、
家庭でするセックスでは「物足りない」と
非現実的な期待を配偶者に求め、
そして落胆する人々が増えたと言われている。
終わりなき欲望を刺激している社会が
夫婦の性生活まで影響しているのであれば、
もはや不倫を予防する手立てはないのでしょうか?
記事→→→→→→
最後のコメントは研究者の言葉。
「興奮という尺度では、結婚は不倫には勝てない。」
「社会は、夫婦のロマンス、求愛、ハネムーンの情熱と興奮が
持続していないという現実に直面する必要がある」
問題提起で終わったのは残念でした。
配偶者の不倫で苦悩している人たちは、
「興奮が持続しない」ことは充分に理解しているでしょう。
不倫は個人の責任にしがちですが、
社会の動きと連動している問題ということが
少し実感いただけたら、
回復の支えになると思います。
そう「あなたは悪くない」のです。
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「不倫から回復するには社会を知ること」
これをずっと言い続けていたのはBAN創立者のPeggyです。
その意志を引き継いだ二代目のAnneが
いよいよアクションをおこします。
2010年からBANは北米で大々的な
不倫問題キャンペーンをすると先日発表がありました。
詳細は知らされていませんが、おそらくメディアを
つかった大々的なキャンペーンでしょう。
社会に増え続ける不倫問題に対して
BANとして行動を起こしていくと・・・。
事の発端は、Anneが日々増え続ける
出会い系サイトの増加に怒りを覚えたおり、
どうにかアクションをとる必要性を感じたそうです。
自分たちのためにも、子供やその子孫のためにも
社会を変えたい・・・と。
その熱意や行動力に私は脱帽します。
日本のBAN設立は米国に遅れること30年の2008年。
2038年には「妻を夫の心を裏切らないで」という
キャンペーンが日本でも実現できることを願って。
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■ 発行者: 岡島さえこ
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