2008.09.02
【映画千一夜】 ☆★ 映画に愛をこめて ★☆
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第28夜 28日後...(2002、日本公開は2003) 2008.09.03
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ウィルス感染系のホラー作品。28日後....、はそのウィルスが解き放たれた時点か
らのカウントだ。
ロンドン市内、霊長類研究所の実験用動物を開放しようと動物愛護団体が襲撃する。
そこではチンパンジーが、発作的な怒りを抑制する薬品開発のために、逆に精神的な怒
りを促進するウィルスに感染させられていたのだ。自由になったチンパンジーが最初に
襲ったのは当然、そばにいる活動家の一人だった。
系統的に分類するとゾンビ系ホラーだ。古くは吸血鬼以来の伝統的ホラー、というこ
とになる。ゾンビは死者だ。襲われて死んだ人もまたゾンビになる。吸血鬼に血を吸わ
れた人間も吸血鬼となるから、これらは同類である。
感染系は少し事情が違う。ウィルスに感染しても基本的には生きているし、人間なの
だ。あえて言えば「性質の悪い病人」ということになる。自分だけ病気にかかっている
のは嫌なので他人も病気にしようと襲うのだ。
非感染者が必死で、とにかく彼らを撲滅すればそれはそれで事態は収拾するはずなの
だ。一度死んでいるから殺そうとしてもしても死なないゾンビとはそこが違う。
吸血鬼になると心臓に杭を打つとか銀の銃弾とか、弱点を持っているのでまだ楽かも
知れない。しかも昼間は眠っているのだから。
でも彼らの望みどおりあらゆる人間が襲われて吸血鬼化、ゾンビ化してしまったら、
もはや誰も襲われる心配のない、それはそれでまた幸せな世界なのかもしれない。ロマ
ン・ポランスキ−が監督した「吸血鬼(1967、日本公開は1969)」はコメディーながら、
ラストでその吸血鬼の世界蔓延を示唆したまれな作品であった。
で、本作に話を戻して、その正常な人間たちの努力が功を奏し、感染地区を封じ込め
て立入り禁止にしたロンドンで、その28週後に何が起こったかを描いたのが「28週
後...(2007、日本公開は2008)」である。
「28日後...」は「トレインスポッティング(1996)」で一躍注目を集めたダニー・
ボイル監督作品。後にレオナルド・ディカプリオ主演の「ザ・ビーチ(1999、日本公開
は2000)」を監督するが、その原作者アレックス・ガーランド初のオリジナル脚本を映
画化したのが本作である。「28週後...」ではダニー・ボイルとアレックス・ガーラ
ンドは製作総指揮にまわっている。
いずれも舞台はロンドンであるが、ニューヨークを舞台にして、最後に一人だけ残っ
た正常者を主人公に描いたのがウィル・スミス主演の「アイ・アム・レジェンド(2007)」
である。
今夜はここまで。また明日の夜をお楽しみに。
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■編集後記
読者のラッキーさんからメールをいただきました。その中で予想された今回のタイト
ル「28日後...」、見事に当たりました。意地悪をすれば「28週後...」を取り上げ
て、「近かったけど残念でしたね」ということも出来たのですが・・・。発行人の素直
な性格がご理解いただけると思います。
実のところ原稿は少し先まで準備しているので、書き替えるのもちょっと、というだ
けの話だったりするのですけど。
(発行人:まっくいーん)
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