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平野貞夫のCMF政治塾


2008.04.25

平野貞夫のISC政治塾 第7号 2008年4月25日


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 平野貞夫のISC政治塾     第7号 2008年4月25日発行
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□□□□                 筆者 : 土佐南学会塾長 平野貞夫    
□□□□□□□       発行 : 誇れる国づくり魅力ある人づくり事務局
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『空海なら、いまの政治をどう見たか』
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世界中で政治が混迷している。特に日本では、国民生活そのものが政治によって
壊されているといえる。空海ならいまの政治を、どう見たか。今回は僭越ながら、
空海流の政治講座を試みたい。

前回、空海は
「無常を観ずれば、足ることを知る」
と語ったと述べた。私はこの言葉に特別の意味を感じている。それは仏教の「無
常」と儒教の「足ることを知る」と言う思想を、見事に融け合わせているからだ。 
この空海の思想をいまの日本の政治家は熟慮含味すべきである。「無常」とは、
世の中の激動を諦め傍観し現実から逃げることではない。世の中の矛盾の底にあ
る法則、すなわち「宇宙の流れ」をしっかりと受け止め、民衆の救済を行うこと
である。その方策が「足ることを知る」ということだ。古来から民衆は「足るこ
とを知る」ことで生きてきた。問題は支配層・勝手わがままな人間が「足ること
を知らず」、権力欲と所有欲を競争させて、世の中を乱してきたのだ。それが今
日の官僚支配政治である。



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 官僚政治 
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4月10日、3カ月ぶりで福田首相と小沢民主党代表で党首討論が行われた。こ
の制度は、平成11年、私が参院議員のとき中心となってまとめたものだ。その
後、期待したように機能せず心配していたが、この日は初めてといえるが、合格
点をつけてよいものであった。この討論から、今日の政治問題を空海の眼で論じ
てみよう。

福田首相の主張は、参院で野党が多数となり、日銀人事も四回も拒否された。道
路財源のガソリン暫定税も廃止となったままだ。野党の主張の一般財源化も応じ
るといっているのに協議に応じない。こう国会の意思が遅れては国民生活が混乱
する。正直いって翻弄された。可哀想なくらい苦労している。というものだ。小
沢代表の主張は、ガソリン税の暫定税を廃止して国民の多数は有難がっている。
道路財源の一般化は、内閣や与党の決定がないので信頼できない。私は何回も騙
されており、きちんと決定してくれば協議に応じる。混乱しているのは年金や後
期高齢者医療制度の老人いじめだ。

何故、こうなったのか。それは、自公政権が乗っかり支配されている官僚政治に
あるのだ。明治以来、官僚があらゆるものを支配し、税金を無駄使いして自分た
ちの利権ばかりを追求してきたからだ。今日の日本の衰退は、官僚支配政治にあ
る。昨年の参院選の野党の勝利は、国民がそのことに気が付き始めたからだ。そ
こを認識せずに、官僚がつくった自公政権の法案を、これに従えと押しつけてく
るからだ。一方的に押しつけるのは民主政治ではない。日銀人事でも、財務省の
既得権の枠としての発想で押しつけるので反対したのだ。官僚は本来の国政の基
本に関わる仕事をすべきで、国民や地方を支配コントロールする制度、やり方を
廃止すべきだ。というものだった。

空海が活躍した平安初期の日本は、奈良大和朝廷の政治が色濃く残り、混乱して
いた。その原因は、国を運営する思想(当時は宗教が中心であった)が混迷して
いたことである。神道・儒教・仏教が、さまざまな形で国の制度の中で入り交じ
っていた。空海はこれらの思想を難行苦業のうえで学び、身につける。その成果
は、大日如来を信仰(宇宙の体感)する真言密教として、平安時代の新しい人間
のあり方を築き上げた。空海は決して、神道も儒教も否定はしなかった。いや、
その普遍的真理を真言密教に融合したのである。その力で奈良時代から残されて
いた「貴族や官僚」政治の害悪を改革したのだ。

福田首相と小沢代表の党首討論で、垣間見たのは、時代の変化の中で政治家が何
を見て、何を考えるかだ。小沢代表は「明治から続く官僚支配の害を改革する」
と明言した。福田首相の言動は、振られた女性が(失礼男性でもよい)狂乱して
立ち廻る姿であった。



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