2008.04.18
近未来乗物館(メールマガジン版)VOL.4
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■□■ 近未来乗物館(メールマガジン版) ■□■
kitten and near future e-mail edition
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近未来乗物館(メールマガジン版)では、
電気や代替燃料で動くバイク/自動車の関連情報を中心にご提供します。
ゴリゴリの自然保護主義でも技術中心主義でもなく、より俯瞰した位置か
ら「ニュース」「ブックレビュー」「体験レポート」「リンク」などを提
供します。
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■ 今回の出し物
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■ブックレビュー:『 鈴木亜久里の冒険 走れ、F1ビジネス!!』
■ニュースセレクト:
●新車は細く長く乗る
●テスラ、デザイン委託先を技術の盗用で訴える
●英国で再生可能燃料導入義務制度への反対デモ
●英ショッピングセンターで無料のプラグイン車用充電ステーション
●米Scuderi Group、圧縮空気を回生エネルギーに変えるエンジン
■編集後記
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■ブックレビュー:『 鈴木亜久里の冒険 走れ、F1ビジネス!!』
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書名: 『鈴木亜久里の冒険 走れ、F1ビジネス!!』
著者: 赤井邦彦
出版社: 山海堂
ISBN: 978-4-381-02220-2
定価: ¥1600 + 税
F1チーム「スーパーアグリ」設立から2007年前半までを、チーム運営側に
フォーカスをあててまとめています。
▼大学教授より鈴木亜久里
鈴木亜久里氏は、日本人で初めてF1の表彰台に立ったレーサーという実績
とは別に、国内でF3を戦っていた頃から、レース資金を稼ぐために輸入販
売会社を設立したり、引退後は日米で多くのカテゴリーに参戦するチーム
を運営したりと、ビジネス面でもアクティブな人物として知られています。
鈴木氏自身、レーサーとしてのF1参戦を通じて学んだことをまとめた『戦
いのドリル』(大海社)という本を出しています。この本では、プロフェ
ッショナルに徹した組織と個人のあり方を、F1参戦中の実体験を基に考察
しており、ビジネス書としても大変よく出来た、傑作と言える作品です。
F1からビジネスへの教訓を引き出すという意図では、2006年に『極限のパ
フォーマンス フォーミュラ・ワン』(一灯舎)という本が日本では出て
いますが、大学教授やビジネスの専門家の共著というにしては残念ながら
中身の薄い内容で、これであれば『戦いのドリル』はもとより、F1チーム
のキーパーソン達のインタビュー記事をまめに読んでいるほうがよほどた
めになります。
▼当事者たちが語ることから学べる
さて、『鈴木亜久里の冒険 走れ、F1ビジネス!!』については、版元の山
海堂が倒産してしまったことを思い出してあわてて購入したのですが、率
直に言って、モータースポーツ・ジャーナリストとして名高い著者もレー
スの現場から離れたテーマは苦手なのかなー、という印象が最初に来てし
まう内容でした。国内のスポーツ・ジャーナリストの限界でしょうね。
ただ、鈴木氏やドライバーである佐藤琢磨氏の発言から得られる収穫は多
い。特に印象に残ったのは佐藤氏の“プロフェッショナルとしてのレベル”
の高さ。カーグラフィック誌に手記を連載している氏の文才を知っている
方も多いと思いますが、何とかこの小さな巨人に、レーサーとしてもその
才能にふさわしい結果が早くもたらされることを祈らざるをえません。
それから、僕のビジネス的なエクスパタイズは主にマーケティング、コミ
ュニケーションなのですが、この本では広告代理店の役割に関して興味深
い記述が見られます。つまり“宣伝屋”ではなく、企業と企業の橋渡し役
です。
実際、エージェントやコンサルタントをしていても、本来の主要業務とし
ている「ターゲット(ポテンシャル・ユーザ)への訴求支援」以外に、プ
ロモーションに関係しているかどうかを問わず、クライアントの問題を解
決できそうなパートナーの提案や紹介(その上流である戦略立案はもちろ
ん)をすることも少なくないのです。大手広告代理店であればこの仕事で
は相当有利であることは容易に想像がつきます。PR会社にいたころは、大
手広告代理店系列のPR会社のレベルの低さに懲りたクライアント企業から
仕事をいただくことが多かったので、(広告業界自体も)正直なところ馬
鹿にしていたのですが、コネクションの多さというのはやはり絶対的な強
みです。
企業のコミュニケーション活動に関しては、マスメディア広告の地位低下
やバブル時代の名残のようなプロモーションから、ネットや消費者主体の
オルタナティブな手法への移行が話題になっていますが、特に商品や技術
的ポテンシャルを持っているけれど“口下手で引っ込み思案な”企業の多
角的なビジネス・エージェントとしての広告代理店の役割は、イベントや
トレンドの仕掛け人役とともに今後大きくなってゆく気がします。
▼まだ終わってはいない
鈴木氏とスーパーアグリF1の、資金調達面での苦戦が現在のような状況に
なるまで続くとは、正直予想していませんでした。鈴木氏と佐藤氏の組み
合わせは、資質的にも実績的にもやはりドリームチームですし、実際、チ
ームの規模や歴史にしてはとても良い結果を出しており(ホンダの支援は
あるにせよ)、海外での評価も低くはないようです。
プロジェクトが走り出してから今まで、舞台裏で何が起こっていたのかは
、当事者達の口から詳しく語られることはおそらくずっと先まで(もしく
は死ぬまで)ないでしょうし、日本のジャーナリストが文章できる確率は
もっと低いでしょう。とにかく、日本の、稀有の才能を持ったイノベータ
ー達が中心であるこのプロジェクトがつぼみのままで終わらないよう、で
きる限り応援しようではありませんか。
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■ニュースセレクト
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●新車は細く長く乗る
ソース:
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200804160034a.nwc
<概要>
日本自動車工業会が4月15日に発表した2007年度の乗用車市場動向調査によ
ると、新車保有期間は平均7年以上と長期化が年々進む一方、買い換えを
早める条件に低燃費車を挙げる回答が50%を超えた。
●テスラ、デザイン委託先を技術の盗用で訴える
ソース:
http://www.bizjournals.com/sanjose/stories/2008/04/14/daily27.html
<概要>
電気自動車メーカーのテスラ・モータースは、同社が開発中のハイブリッ
ド・セダンの外装と内装のデザインを委託したFisker Automotiveを訴えた。
訴えによると、Fisker Automotive社は、テスラから委託された新型車の
デザイン業務に対し、水準以下の成果物を6ケ月遅れで提出し、そのなか
の最良のデザインをFisker社が開発しているハイブリッド・セダン「カル
マ」に盛り込んだという。
●英国で再生可能燃料導入義務制度への反対デモ
ソース:
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/23
79082/2837286
<概要>
英国で再生可能燃料導入義務制度(Renewable Transport Fuel Obligation)
が実施になり、同国運輸省前では、食用作物の燃料資源への転用促進につ
ながると、反対する活動家たちがデモを行った。
●英ショッピングセンターで無料のプラグイン車用充電ステーション
ソース:
http://www.eveningnews24.co.uk/content/news/story.aspx?brand=ENOnl
ine&category=News&tBrand=ENOnline&tCategory=news&itemid=NOED15%20A
pr%202008%2012%3A58%3A54%3A093
<概要>
キャピタル・ショッピング・センターは英国内に9つのショッピングセン
ターを展開しているが、そのうちの一つ、チャペルフィールド店では、プ
ラグイン・ハイブリッド車で来店する客に対して無料で充電サービスを提
供している。
●米Scuderi Group、圧縮空気を回生エネルギーに変えるエンジン
ソース:
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080416/150551/
<概要>
米Scuderi Groupは、自動車の減速時のエネルギーを圧縮空気として溜め
込み、加速時にはピストン型エンジンのシリンダーへ圧縮空気を送り込み
パワーアップするシステムを開発中。
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■編集後記
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バックナンバー
( http://archive.mag2.com/0000261957/index.html )もどうぞ。
新しいウェブ版は来週早々にオープンします。いましばらくお待ちくださ
い。
取り上げてもらいたいニュースや取材のご要望も承ります。リクエスト全
てに応えられるかどうかわかりませんが、問い合わせ用メールアドレス
( contact@6kittens.com )までご連絡いただければ幸いです。
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近未来乗物館(メールマガジン版)
発行人:オフィス・キトン
公式サイト: http://www.6kittens.com/sbike/ ※近日引越し予定
お問い合わせ: contact@6kittens.com ※これも変更予定
発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
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