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太陽電池入門


2008.05.08

「太陽電池入門」2章 太陽電池の意義


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こんにちは。「太陽電池入門」の創刊号です。
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のうち、基礎的な10の章について、その文字情報部分を順次公開していくものです。
メールマガジンなので図は割愛します。
入門編は約4か月で完結し、以降は関連する話題を不定期で紹介していきます。

2章 太陽電池の意義

 現在、地球温暖化ということが、待ったなしの大きな問題となっています。
これは何も、太陽から地球にふりそそぐエネルギーの総量が、この何十年か
で明らかに増大したということではありません。つまり自然的な要因という
わけではありません。
 また人類が消費したエネルギーが急増したことは事実です。またあらゆる
エネルギーは、最終的には熱になりやすい性質があります。しかしながら、
そのエネルギー消費自体が、直接的に地球温暖化に大きく結びついたわけで
もありません。人類が1年間に消費するエネルギーは、太陽から地球にふり
そそぐ1時間あたりのエネルギーにほぼ等しいだけです。すなわち両者には
1万倍近い差(比というべきか)があり、エネルギー消費増大だけで温暖化
を説明することはできません。
 最大の問題は、二酸化炭素(CO2)をはじめとした温室効果ガスにありま
す。太陽光からのエネルギーは膨大ですが、それが到達した分にほぼ準ずる
だけ、地球から発散されていれば支障ありません。しかしその発散を妨げる
のが温室効果ガスです。火力発電、そして自動車をはじめとした内燃機関の
最大の問題はここにあります。燃焼というプロセスを含む限り、二酸化炭素
などの発生はほぼ間違いなく防げないからです。
 それなら原子力なら大丈夫かというと、これは色々な論争はありますが、
やはり色々と問題はありそうです。地球環境に直接絡む問題でいえば、設備
が大型化せざるを得ず、その建設に伴う二酸化炭素の発生が、結局のところ
二酸化炭素削減効果を帳消しにするという指摘もあります。またそれ以外に
事故の可能性、放射性廃棄物の処理の難しさ、そしてウランなど燃料が偏在
しているという問題も、当然ですが無視できません。

 その意味で水力や風力や地熱など、二酸化炭素の大量発生を伴わない発電
が重要であり、その中でも本命といわれるのが太陽電池なのです。
 太陽電池のよいところはそれだけではありません。先ほどウランの偏在と
いう問題をあげましたが、もちろん石油も偏在しています。それに比べて太
陽光は、世界じゅうにもたらされているエネルギーです。もちろん単位面積
あたりのエネルギー量は、高緯度地方ほど小さくなりますが、それは不変の
条件として最初から考慮できます。少なくとも政治や投機的要因で左右され
る「石油ショック」みたいなことはありません。
 太陽電池はまた、装置が比較的小型で済み、また大事故の可能性も少ない
ので、実際に電力を消費するすぐ近くで発電させることができます。これは
オンサイト発電といわれます。家庭用の屋根パネルなどはその代表例です。
火力発電、水力発電、原子力発電などは発電設備をまとめざるをえず、そこ
から消費地までの送電に伴うロスが、実は膨大なのです。屋根にパネルがあ
れば、夏など、家屋自体の温度上昇を防ぐという効果もあります。
 一方で太陽電池は、当然ながら夜には発電できません。昼でも曇りの日が
あります。年間を通じても、日照時間の多い年もあれば少ない年もあります。
ですから太陽電池だけで通常の意味での生活電力をすべて安定的にまかなう
のは、やはり難しい面があります。何もいますぐ火力発電をゼロにしなけれ
ばならないというわけではないので、これは電力システム全体として、それ
ぞれの特徴を活かした補完を考えればよいのです。

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発行人(ご感想、太陽電池に関する文章・資料制作のご相談などお気軽にどうぞ)
情報ハブ代表取締役 加藤良平/contents@qj8.so-net.ne.jp/03-3944-7988


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