2008.07.01
ご縁があって
ちょっとした言葉に感動したり、それが心に残ったりすることはありませんか?
私には、それが仕事中にもたまにあるのです。
披露宴が始まろうとしていた時のことです。
私はいつものように、新郎新婦が入場する披露宴会場の扉の近くで待っていました。
(ちなみに、中座後の再入場の時は、新郎新婦の後ろから撮影することが多いのですが)すると、司会者のトークが始まって、自らの紹介も少しされたのです。
その時、「本日はご縁があって・・・」という言葉を冒頭につけられました。
「ご縁があって」という言い方は、新郎と新婦が結婚することになったエピソードの中にたまに出てくるフレーズですね。
しかし、なぜか私には、「司会者と新郎新婦とのご縁」という意味で使ったその言葉が心に残ったのです。
私は今までに数多くの結婚式を撮影し、数多くの新郎新婦と出会ってきました。
しかし、そのほとんどは、某写真会社からの依頼です。
某写真会社は数多くのホテルや結婚式場と契約していて、そこからの要請があって、写真会社の担当者が私に仕事を依頼したわけです。
(だから、私はその結婚式場の専属カメラマンという建前で撮影をします)
写真会社からの依頼は、いつも、私の自宅のファックスに入ってきます。
つまり、新郎新婦と私との間にご縁を感じるようなシーンがないわけです。
その写真会社には委託カメラマンが大勢いて、私はその中の一人(古株ではありますが)にすぎません。
その中から私が選ばれたこと。新郎新婦がその結婚式場を選んだこと。その二つだけでも、かなりの低い確率になると思います。
それ以前に、新郎と新婦が結婚すること自体、大変な低い確率をクリアーしたわけです。
その新郎新婦が、私が入っている写真会社と契約している結婚式場を選んだことも低い確率です。
もちろん、そこに決めるまで、いろいろと迷われたことでしょう。
数多くある式場の中から、一生に一度の、人生最大のイベントをする記念の場ですからね。
数々の美辞麗句や広告にも心は揺れ動いたことでしょう。
しかし、結果的に、意を決して、その式場に決まった。
そんな確率をかけあわせていくと、奇跡に近いような低い確率のもとに、私は新郎新婦の結婚式の撮影をしているのです。
「ご縁があって」という意識を持つようになってから、私の仕事にもいい影響を与えているように思えます。
前回、新郎新婦とカメラマンとの相性のことにふれましたが、人との巡り合わせというのは、そんなに不平等にできているものではないと思います。
誰にでも、いい時もあれば、悪い時もあるものです。
2ステップの依頼体制だと、どのカメラマンにも、相性の善し悪しはほぼ平等の確率でやってきます。
しかし、どんなに相性が悪くても「これもご縁だ」と考えれば、難しい感情のコントロールもさほど必要ではないのかもしれません。
今日の新郎新婦は苦手なタイプだなーって感じたとき、これもご縁だと考えて、自分の苦手意識を克服する場が与えられた、と喜んでみる。
それが克服できれば、また一段、プロとして上昇できると、はりきってみる。
それも、「ご縁があって」という考え方のお陰のような気がします。
(注)今回から、ですます調に変えてみました。
である調は、なんだか、気難しいカメラマンに思われがちなように感じて・・。
シ友達にメールで教える
恋愛・結婚ランキングトップ
まぐまぐアーカイブトップ
sお問い合わせ
(C)まぐまぐ