2008.06.28
【書店塾便り】 vol.53
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【書店塾便り】 文庫フェア 帯紙なければ ただの古本
vol.53 2008.6.28
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おはようございます、【書店塾】の塾長Mです。
今日のテーマは、「文庫フェア 帯紙なければ ただの古本」です。
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いよいよ夏の文庫フェアが入り始めました。店頭には、もう既に他社に
先駆けて角川文庫が並んでいます。手書き風POPも付いてきている
ようです。これから集英社文庫や新潮文庫も入ってきます。新刊の抱き
合わせも定番になったようです。でも、今日はその話ではありません。
文庫フェアというのは統一帯紙があるからこそ売れるのであって、
帯紙が無ければただの既刊本なのです。「本屋の法則」の一つに、
「文庫フェア 帯紙なければ ただの古本」とある通りです。そして、
いつまでもやるものではありません。夏の文庫フェアは2ケ月くらい
展開しますが、通常の文庫フェアは1ケ月が目安だと思います。
例のアイ書店(仮称)では現在、朝日文庫の「司馬遼太郎フェア」を
やっています。中身は文庫版の「街道をゆく」シリーズの各5冊フェア
ですが、もう2ケ月は経つと思います。行くたびに、このフェアは一体
いつまでやるのだろうかと思います。昨日、平積み商品の冊数を数えて
みると5冊が多い。つまり、全然売れていないのです。
「書店の法則」の一つに、「売れないものの平積みはいつまでも高く、
売れているものは平台から撤去されてしまう」というものがあります。
平積み商品を仔細に見て行くと、第14巻の「南伊予・西土佐の道」が
見当たりません。こういうシリーズはご当地ものが一番売れるのですが、
そのご当地ものが無いのです。つまり、売れてしまったのです。棚差しに
あるのかとみていくと、残念ながら品切れです。
文庫フェアは入荷冊数が売り切れるまで、自動発注が掛かりません
(と聞いています)。そうでなければ、いつまで経っても冊数が減り
ませんから。この巻は元々在庫が無かったのではないかと思われます。
5冊入って5冊売れたので自動発表は掛からないのではないでしょうか。
あるいは、1冊補充が掛かっている状態なのかも知れません。
いずれにせよ、売れ筋の巻は早々と売り切れてしまって在庫がなくなり、
売れていないものがはいつまでも平積みのままです。これは典型的な
売れない平台です。一般に新刊を平積みする時に、冊数が少なくなった
ものを外して、冊数があるものを残してしまいがちです。でもこれは
逆なのです。冊数が少なくなったということは売れているということ
ですから、上げ底でもしてすぐに補充しなければならない。冊数が減ら
ないものは売れていないのですから、棚差しにして残りは返品しなければ
ならないのです。
夏の文庫フェアも6月末から8月末まで展開する書店が多いと思いますが、
いずれ段々と撤収していかねばなりません。お盆くらいからは、フェアを
縮小していかねば、飽きられてしまって、場所を無駄に占領しているだけ
です。その縮小時に気をつけねばならないのが、売れずに残っているもの
から減らして行くということです。
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【書店塾便り】
発行者:【書店塾】塾長
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