「特許出願」を考える 〜役立つ特許出願のヒントに〜 |
2008.06.09
【「特許出願」を考える】 〜ストーリーを考える方法(3)〜 vol.006
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.006━2008.06.9━
「特許出願」を考える 〜役立つ特許出願のヒントをわかりやすく 51部
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どのように考えて、何をしたら良いのかについて
参考になる情報を記事にしています。
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■ストーリーを考えるもう一つの方法
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特許出願のストーリーを考える具体的な方法として、
「従来技術の問題点を突き詰めて考える」ことから始める方法について
説明しました。
もう一つの方法として、「従来技術との比較を徹底的に行う」方法があります。
これを鉛筆の事例で説明したいと思います。
繰り返しになりますが、
「従来は断面形状が円形であった」
「しかし、転がるという問題点があった」
「そこで、転がらない断面形状にして転がる問題点を解決した」
「形状は、具体的には正六角形である」
という過程で発明が完成しています。
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■従来技術を調べて整理する
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まず、従来技術を調べます。
仮に、「楕円」の鉛筆が従来技術であるとします。
そして、この従来技術を入れ、ストーリーの最初と最後以外を白紙にします。
「従来は断面形状が円形や楕円であった」
「しかし、 」
「そこで、 」
「形状は、具体的には正六角形である」
とします。
そして、従来技術と発明品とを比べ、どこが同じでどこが違うかを整理し、
従来技術が含まず、発明品が含むような概念は何かを考えます。
今回の鉛筆の例では、従来技術の形が含まず、発明品の形を含むような表現を
考えます。
このとき、「転がらない」ということは忘れて、自由に考えていきます。
従来技術は『円や楕円』、発明品は『正六角形』です。
例えば、多角形、多角形で対称形、正多角形、角のある形状、角の角度が120度、
直線部分のある形状、六角形、円に内接する多角形…
できるだけ考えて、多ければ、多い方がいいと思います。
次に、鉛筆に求められる性能項目と、それぞれの表現された形状との関係を、
関連づけます。
この性能項目には、「転がらない」という項目を含めるのはもちろんですが、
「持ちやすい」、「削りやすい」などの使用上の性能だけでなく、「作りやすい」、
「運びやすい」、「収納しやすい」、「処分しやすい」など、広い範囲で考えます。
例えば、「角の角度が120度」という形状は、3方向に合わせると360度になり、
複数本をまとめる際に隙間無く束ねられ、空間部分が無い状態で束ねることが
できるという性能につながると思います。
このような形状は、正方形や正三角形もあるので、一般化した表現にすると
「正多角形で、角の角度が360/n(n=3、4、6)である」になります。
そして、これを用いてストーリーを作ると、
「従来は断面形状が円形や楕円であった」
「しかし、転がるという問題点があり、また、複数本を束ねると空間部分ができ、
保管等の際にかさばってしまうという問題点があった」
「そこで、正多角形で、角の角度が360/n(n=3、4、6)とすることにより、
転がることを防止しながら、空間部分が無く束ねることができる」
「形状は、具体的には正六角形である」
となります。
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■従来技術との違いの数だけストーリーができる
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この方法でストーリーを作ると、従来技術との違いの数だけストーリーができます。
また、複数のストーリーを合わせたストーリーもできます。
さらに、発明の過程で考えた「転がらない」という従来技術の課題が無くても、
ストーリーを作ることができます。
例えば、上の例では、
「従来は断面形状が円形や楕円であった」
「しかし、複数本を束ねると空間部分ができ、保管等の際にかさばってしまう
という問題点があった」
「そこで、正多角形で、角の角度が360/n(n=3、4、6)とすることにより、
空間部分が無く束ねることができる」
「形状は、具体的には正六角形である」
とすることもできます。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
タイトルで「役に立つ」としていますが、役に立っているのかが分かりません。
「これでは役に立たない」、「これでも役に立っている」、
「こういう風にすれば役に立つよ」など、是非、教えて下さい。
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発行者:弁理士 上中健司
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